第1866回
中国株・これからの3年
これからは「石の上にも3年」いや
「桃栗3年」――中国株とどう付き合うか? これが
ますますスリリングで面白くなってきたと思っている――、
しかし『石の上にも3年』とは、
冷たい石の上でも三年も居れば暖かになる言う意味で
辛抱していれば、やがては成功するから
忍耐力が大切だということを教える言葉だが、
「3年の座り方」には知恵と勇気がいる。
北京五輪後にはバブルがはける?・・・などと
単純に考えてすむものではない――、
お金に臆病な人は、スズメの涙のような定期預金や
国債でもやって手堅くいった方がよいでしょうが、
これからの世界の流れ、お金の流れが気になるならば、
ますます、邱永漢さんの本やHIQのコラムを読み返す、
また、中国株の講演を聞きにいくと、
「これからの3年」のお金儲けの度胸ばかりか
知恵もヒントももらえる――、
という、中国株「これからの3年」についての
僕の雑感の続きです。
では、邱永漢さんは「石の上にも3年」「桃栗3年」の
投資戦略をどう考えておられるか?
もう一度、先生の著者やHIQのコラムを思い出して見ましょう。
「『石の上にも3年』という意味は
3年たっても目が出ないような場合は
やめなさいという意味です」と邱永漢さんはいっていますね。
これまでの投資法を続けるか?
やめるのべきか?を判断する時の規準に役立ちます。
というわけで、HIQでも
「第2749回 成長株ははじまってやっと3年目です」など
バイオや汚水処理などの次なる小型成長株探がしを楽しむ
邱永漢さんは記事を掲載していますが、
その飽くなき挑戦意欲には脱帽します。
僕は、なかなかそこまで「我慢の人」になれない凡人ですから、
主に、大型株や安定株の銘柄の切り替えで、
かなり効果的に利益を上げてきました。
とくに大型株の流れは、ときどき動かしていると
機関投資家などの「大きなお金」がどう流れるかも解ってきますから、
乗り換えも、大きな利益を生むための大事な戦略です。
僕の友人に週刊『ベンチャーインテリジェンス』(会員制)
の編集長の阿部享士さんがいますが、
「時価総額の大きい銀行株への投資は長期スタンスで、
市場が弱気に傾いたときこそ「押し目」を狙いたい。
QDII(適格国内機関投資家)の発動などで
銀行の収益に厚みを加えそうだ。また利上げは収益増につながる。
保険セクターの収入増をさせる」などと予測していました。
僕も、ことしの初めに、
中国銀行香港から中国建設銀行に、中国人民財産保険から
中国平安保険へ、
また金、銅などの資源株にシフトの厚みを変えたりして、
まあまあ納得しています。
毎日毎日、バブルがはけるかどうかなどと神経質になるより、
大型株の切り替え、そして次なる成長小型株への先行投資・・・
少なくとも、このタイミングが「石の上にも3年」の
ゆとりある「石の座り方」でしょう。
そして、いま一度、以下のような、
邱永漢さんの「株の原則」を思い起こしておきましょう。
「何を買うかというと、相場を買うということではなく
成長を買うのが一番安全です。
いま安いからといって買うのも、もちろん株の買い方ですけど、
同じ買い方をする場合でも
成長する会社の株が下がっている時に買うことです。
誰も気が付かなくて自分だけが気が付いた株が
上がってくれるなんて事はお考えにならない方がいいと思います」
人生、紆余曲折ですね。また、それを楽しめるかどうか?
みなさんの健闘を祈ります。
|