元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1849回
「いのちの手帖」の闘病記(1)

いのちの手帖には、必ず、
ガンの患者さんやご家族の方々から寄せられた
貴重な体験を知らせる「闘病記」特集が掲載されています。
本誌のガン闘病記の特徴は、
ご本人が名前を公にして、体験や意見を述べていることです。
ガンの患者さんが実名を出して
原稿を書くことは、とても勇気のいることです。
頭が下がります。

よくガン闘病記というと、
どこかのライターが脚色したような匿名の記事が多いのですが、
中には病院や薬業者、健康食品業者のPR記事ではないかと
見間違うものも氾濫して、
本当の患者の体験かどうか疑わしくなってしまいます。
というわけで、もちろん、
個人の自由意志は尊重する考え方ですから、
無理強いはしませんが、
実名で体験や治療について、また
ガン患者ゆえの悩みと人生設計について書きたい、
他の患者さんや家族の方にもメッセージを送りたいと
仰る方にのみにお願いして、
寄稿していただいているわけです。

創刊号からの闘病記は以下のようなテーマでした。
●創刊号「ガンはあきらめない」
●第2号「ガンと上手に付き合う」
●第3号「ガンが教えてくれたこと」

そして、いま発売中の第4号では
●「一歩また一歩 ガンと共に歩む」
というテーマを掲載しています。

【闘病記】 一歩また一歩 ガンと共に歩む
・運命を変えた白血病(4)
骨髄移植後1年が無事に過ぎました  花井陽光
・わが娘の未分化癌との闘いと
終末医療に思う  松尾達也
・「原発性不明癌」と診断されて・・・
私に勇気と希望をもたらした穀物菜食  若山朝子
・多摩のよこ山に魅せられて楽歩、遊歩にいそしむ日々  黒川宣之

花井陽光さんの「運命を変えた白血病(4)
骨髄移植後1年が無事に過ぎました」は、
すでに創刊号から、同時進行ドラマの形式で、
寄稿を続けていただいているものです。
以下、少しさわりを紹介しておきましょう。

           *

●運命を変えた白血病(4)
骨髄移植後1年が無事に過ぎました  花井陽光

移植後1年目の骨髄検査が終わりました。
腰骨に麻酔を打ち、
細いドリルで穴をあけ、
その穴から骨髄液を吸引します。
この吸引は文字通り「生き胆を抜かれる」といっていいでしょう。
入院中は幾度も経験しましたが、
何回やっても緊張で体が震えます。
1年目はこうして無事に過ぎました。

移殖は免疫系を根本から入れ替えドナーが
アトピーであればそれも引き継ぎ、
おたふく風邪にかかってないドナーであれば免疫はありません。
血液型が異なれば血液型も代わりますが
遺伝子の変化はありません。

           *

続きはまた明日。


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2007年9月19日(水)

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