元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1768回
「いのち」に関わる、ちょっと渋い話

まえに、40歳から魂が進化する!
いや、魂を進化させてゆったりとした人生設計をすれば、
病気を遠ざけることができるだろうし、
悔いのない人生をゆったり設計できるのではないか?と、
「40歳からの魂進化論のすすめ」を説き、
とくに、宗教、哲学、科学、そしていのちに関する、
長命な哲人や作家たちの古典名著を読もうとすすめました。

もちろん、最近の流行に乗った「鈍感力」や「美しい国」やら
「とてつもない国」
といったタイトルの本も読むことも必要でしょうが、
このインターネット情報過多社会では、
溢れる流行本を読んでも、ますます頭が混乱するだけで、
ちっとも、将来の姿が見えてこない、
自らのいのちのエネルギーを高める
「安心安穏」の糧とはなりにくいと思いませんか?

とにかく、日常の忙しさに追い回され、
また過剰な情報洪水に溺れかねないとすれば、
ますます、人生後半の40歳からは、古典名著を読む時間を作り、
長命英知の哲人たちと
エンパシー(共感)することが大切でしょう。
自らの人生の立脚点を自分のパワーで構築すべきだと思います。
このコラムの読者の方なら、すでに分かってわけですが、
この長寿難病社会では、
国も企業も病院も最後は個人を助けてくれません。
それどころか、『年金は誤魔化す』
『保険料はネコババする』・・・、
あなたの身体を損なわせるばかりか、心も魂も踏みにじる・・・、
宗教的、哲学的に見ても、科学的合理性から見ても、
いまや精神堕落の世紀、
文明退化の世紀に突入しかねない勢いだからです。
ことは、いまや“機械修理工”に堕落した
医師のレベルだけではありません。
本来あるべき「いのち」のルールが
あらゆる分野で崩壊しつつあります。
もう一度「いのちの哲学」を確立するためにも、
人生後半の担い手である40歳以上が、
自らの魂のパワーを磨きましょう。

「中年こそ哲学、処世学を持とう」などというと
「“渋い話”をするなよ」と、いやな顔をする人がいます。
定年後は、好き勝手にゴルフができればいいんだよ・・・
という人もいるでしょう。
しかし、ガンや心臓疾患といわないまでも、
一度、毛躓いて足の指一本でも捻挫してごらんなさい。
ずばり、これからは国も企業も、親身になって
あなたの身を助けてくれることはありません。
自分のためにも、次に続く孫、子のためにも、
あたりまえの「いのち学」を作り直さなければいけません。
「子供の教育がなっていない」と嘆く前に、
公園の芝生の上でゴルフクラブを振り回している親父、
ゴルフ場の片隅で立ち小便するプレーヤー、
神社の賽銭箱の上に足をかけて
孫のお宮参りビデオで撮る爺さん・・・
こんな中高年者の”蛮行“が、あちこちに溢れていませんか?
とてもとても、子供の非行や教育を叱れる中年とはいえません。

もちろん、ガンや心臓疾患とは、
中年特有の突発性の老化病ですから、
これにかかれば容赦はありません。
あえて「世のため人のため」などと、
抹香臭いことは申しませんが、
まず、わが身、わが家族が
「患者漂流」ならぬ「生命漂流」の激流に押し流されないように、
「いのちの哲学」を持っておくことが、これからは大切なのです。

というわけで、このコラムでも、人生の英知の達人である、
敬愛する先輩たち、
たとえば、帯津良一医師などのベストセラー医学書や、
作家の安岡章太郎さん、邱永漢さんの名著を紹介するだけでなく、
近代の英知といわれる、ゲーテ、トルストイ、ベルクソンから
人智学シュタイナーやホメオパシーの祖である
ハーネマンの著書についても紹介してきましたが、とくに、
この近代文明を形成してきた100年前、200年前、300年前の
「いのちの名著」といいますか、
宗教書、哲学書、科学書の中から、
自分の直感にあったもの、共感(エンパシー)できるもの
それもなるべく読みやすい入門書から入りましょう。
いま不況の出版界でも、新書本はブームです。
数百円の定価で、古典名著の入門書はたくさん出ていますから、
「40歳からの魂進化論」を実践しましょう。
臆せずに、40歳からは、あなたの魂をより高く進化させましょう。


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2007年6月30日(土)

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