元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1724回
再び、医食財のすすめ

「貧乏人は病院にかかれない」
「地方の人は病院にかかれない」
「高齢者やリハビリ患者は長期入院ができない」
この少子高齢化、さらに医療費財政の悪化による
医療制度改革で長期の入院や治療が打ち切られる――、
医療過誤、院内感染は蔓延する――、
こうした「患者漂流」化現象の中で、
具体的に、どうスローヘルスな健康法や
処世法を組み立てていけばよいのか?

その答えのヒントが、拙著「ガン延命学新書」の中の、
「第46則 邱永漢さんの「悪い世の中を生きる知恵」=
カギは医・食・財」という項目にあるという話の続きです。

            *

30年前の邱永漢さんの名著に
「悪い世の中を生きる知恵」がありますが、
この中で予言されているように、
どうやら医食財にわたって、
これからもロクな社会ではないでしょう。

たとえば、税収予算40兆円の政府が、
赤字40兆円の道路公団を助けたり・・・
おまけに「平和国債」などの美名に隠れて、
“海外派兵”支援の個人国債まで出かねない様相です。
昔、紙くずになった「戦争国債」の二の舞などご免ですね。
そうしたツケはというと、受け取る年金は減る、
医療費負担は増える、
おまけに消費税増税などが
一人一人の肩にずっしりとのしかかってくるはずです。

というわけで、ますます、わが身の「健康こそ宝」です。
しなやかな延命学を患者学として、
一人一人がしっかりと持つ時代となってきました――
もちろん、先の先を読んで
「元気で長生き」の人生再設計の工夫を
いろいろ凝らしている読者は多いでしょうが、
ただ、健康法を励行すればよいというわけにはまいりません。
先立つものは、お金であり、
バランスのよい生活設計こそ健康の素となります。

1・医養生のすすめ―― 50歳からは“養生が一番”
2・食養生のすすめ―― 50歳からは“薬より食事”
3・財養生のすすめ―― 50歳からは“若さに投資”
これは、数年前の拙著
「こうすれば50歳から病気知らず」(廣済堂出版)で
書き下ろした「スローヘルス式・養生処世術」のポイントですが、
ぜひ、長寿災難時代の生活設計の指針として
参考にしてみてください。

「これまでひた走りになしてきたクイック、スピード、ファースト
といった性急な処世術を180度転換しましょう。
人生折り返し点からの後半生をいかにゆったりと過ごすか? 
己自身をしなやかに掴むか? 
いまや『元気で長生き』が芸のうちなのです。
医療費、保険料負担が増える一方で、
イザというときに個人が受け取れる年金などは激減してくるからです。
医療保険の適用のない、最新医療=重粒子線治療や
温熱療法などを受ければ、
それだけで200万円も300万円もかかります。
健康、生甲斐、仕事、家族、お金――
まだまだ何が起こっても不思議はありません。
転ばぬ先の杖として、
いや、転んでもしなやかに起き上がる知恵袋として、
この3つのスローヘルス養生訓を思い出してください」
というわけです。

この長寿災難社会を元気で長生きするために、
この「スローヘルス式・3原則」を、
より柔軟に活用することが大切になってきました。
長寿難病時代には衣食住より
「医」「食」「財」の大養生に備えよ――
これからのキーワードは「医食財のスローヘルス」だと
僕は考えているわけです。


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2007年5月17日(木)

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