元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1716回
ガンも鬱病も勃起不全も「冷え」が原因?

東京女子医大・青山自然医療研究所クリニック院長川嶋朗さんから
新刊「心もからだも「冷え」が万病のもと」
(集英社新書)が送られてきました。
僕も、このコラムで何度も、
「冷えはガン再発の引き金」「体を冷やすな」「風邪を引くな」
「化学劇薬に頼るまえに体を温めましょう」と提案していますが、
その「冷え」の原因と、
対策についてわかりやすく書かれた本ですので、
ぜひ、手にとって読んでみてください。

第1章 働き盛りの男たちをむしばむ“冷え”
第2章 日本中が冷えている
第3章 セルフチェック―あなたはどのくらい冷えている?
第4章 “冷え”はこうしてがんや病気になる
第5章 心も冷える!
第6章 キレる子どもは冷えている
第7章 “冷え”が男をおびやかす
第8章 冷える生き方していませんか?
第9章 さあ、温めて“冷え”退治!!
第10章 統合医療の現場から―“冷え”を根治するさまざまな医療

川嶋朗さんは、腎臓病などの内科医が専門ですが、
鍼灸、気功、アーユルヴェーダ、ホメオパシー、バッチフラワー
といった数々の自然療法も習得し、
西洋医学と相補・代替医療を組み合わせる、
いわゆる統合医療を実践。
からだだけでなく、心の状態も合わせて難病を診る
ホリスティックな発想の医師として有名ですが、
「体が冷えることによって、
心まで冷えてしまう人がいます」から、
冷えとストレスの関係を強調しているところが注目です。

「ありとあらゆる病気の人が訪れます。
悪性腫瘍の人、不妊症の人、喘息やアトピーの人、
うつ病の人もいます。(略)
そこで私が痛感するのは、『冷え』は諸悪の根元だ、
ということです。
がんの人もED(勃起不全)の人もうつの人も、
ほとんど全員の体は、冷えています。
身体的な病気の人の体が冷えているのは、
まだわかります。しかし心の病の人も、
体は冷えきっているのです。
そしてもうひとつ確信しました。
心と体はつながっているということです。
体が冷えることによって、心まで冷えてしまう人がいます。
肉体的な『冷え』からうつ病になったり、
精神的に不安定な状態になってしまうケースは少なくありません。
心が冷えてしまったことで、
体まで冷えてしまう人もいます。
ストレスが体を冷やしてしまうように、強い不満や怒り、
情緒不安定が原因で身体的疾患を招いてしまうのです」

そして、「冷え」の原因については、
自律神経免疫療法の安保徹教授の理論に
共通する説も上げています。
「冷えのメカニズムを説明する時に、
交感神経と副交感神経の話をしました。
人間は緊張すると交感神経優位となり、
緊張が緩むと副交感神経優位となります。
交感神経は血管を収縮させ、
血行を悪くするので冷えを助長します」
そして、交感神経の緊張を解くためには、
睡眠や規則正しい食事でバランスを整えることが大切だが、
湯たんぽなどで「からだを温める」ことが、
まず「万病」を防ぐ近道だというわけです。

さらに、湯たんぽだけでなく、
著者の上げる「冷え」の対策が簡単なのもとてもいいですね。
僕が日ごろから実践している、
「携帯カイロ」「腹巻」はもちろん、
「指モミ」から「血流改善の靴下、ブラジャー」など
気軽にできる冷え退治のヒケツが面白いので、
また明日、紹介しましょう。


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2007年5月9日(水)

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