|
第1624回
いのちの「トキメキ」本（３）
季刊誌「いのちの手帖」推奨の
スローヘルスな「いのち本」の紹介の続きです。
いくつかは、３月１日発売の
「いのちの手帖」第３号にも掲載します。
＊
●「魂の次元上昇」による価値変動が起っている？
「アセンションの時代―迷走する地球人へのプレアデスの智慧」
（バーバラ マーシニアック・著 風雲舎） 2100円税込
異次元交信による地球の大変動が
「1987年〜2012年の間に起こる」――
いわゆるアセンション（次元上昇）という
超常仮説を解説した500ページの翻訳書。
天変地異、テロ紛争から家庭崩壊まで、
世界はなぜこれほどまでに混迷しているのか？
その解決法はないのか？
こうした不透明な世の中に的確に答えられる、
哲学書も政治経済の本も、最近はトンと見当たらないから、
ときに多次元発想で頭を柔軟にしたい、
こころのテンションを高めたい、
日常のルーチンワークには疲れた・・・
という向きには面白い読み物。
最近は、洋の東西を問わず、治療法、養生法、健康法のみならず、
処世法についても
精神性や霊性を重視する人が多くなってきたためだろう。
ただ超常現象やチャネリングや宇宙交信に溺れるだけでなく、
中国の易や気功、さらに哲学や心理学による
集団的潜在意識の研究も踏まえて読むのがポイント。
あまり神秘主義に凝り固まることもないだろうが、
これからブームを呼びそうな本のジャンルだ。
●ホリスティックな「治療計画」を目指すなら・・・
「新しいガン治療 もうひとつの地平を見つめて」
（帯津良一、王振国・共著 K&Bパブリッシャーズ刊) 1890円税込
「いのちの手帖」創刊号で、
「もうひとつある ガンの治し方革命」と題して、
ホリスティック医学の権威である帯津良一博士と、
中国の複合漢方薬・天仙液の開発者・王振国医師による
「これからの患者はもちろん、医者も病院も、
人間丸ごとの治療発想に切り替えるべきだ」
という対談が掲載されたことがある。
この対談に加筆し、構成された340ページの共著。
西洋医学と中国医学の長所を取り入れた「中西医結合医療」から、
「からだ」「こころ」「いのち」の全てを診る
「ホリスティック医療」まで・・・、
新しい「ガン治療」のあり方が大胆に提案されている。
治療選択や病院のあり方への提案だけでなく、
気功や食事など、一人一人の養生法のコツも
実践的に分かり易く解説されているので、
ホリスティックな治療計画を目指す患者や家族には必読の書だ。
また巻末には、話題の漢方複合薬・天仙液に関する
内外の研究論文や試験報告も掲載されている。
●少年が教えてくれた「いのちの輝き」
「君に逢えて本当によかった〜さあ、
剛志、拍手を光に生きていこう」
（掛屋 孝志／掛屋 しのぶ共著 日本文芸社）1365円税込
2005年の日本テレビ系「24時間テレビ」で話題を呼んだ、
知的・視覚のふたつの障害を持つ少年ミュージシャン・
掛屋剛志くん（14歳）の天才ぶりと、
彼を支える家族の奇跡を伝えるドキュメントで、
著者はご両親。知的障害や視覚障害のほか、
成長ホルモンの分泌不全や低血糖症などのハンデを持つわが子に、
ご両親は悲嘆にくれるが、3歳のころから、
聴いた音楽を記憶にとどめる天才的才能があることを発見し、
この日から、
剛志くんの運命がきらめくように開けていく話から始まる。
ついに、東京都で開かれた障害者の全国音楽祭で、
審査員として出席していた作曲家平尾昌さんによって認められ、
「障害の有無に関係なく、聴く人に感動を与える」と
剛志くんに特別賞がもたらされる。
人間のいのちとは何か？いのちは希望を抱くことによって、
いかようにも進化する・・・といったことを、
ひとりの少年と、それ支えるご両親、
また周囲の人たちが教えてくれる、
読む人に「生命の躍動」をもたらす感動的な本。
|
