元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1571回
病院選びのチェックリスト10か条

実際に、病院を選ぶ、医師を選ぶにはどうすればよいのか?
筆者の盟友であり、キャンサーフリートピアという
ガン専門相談所の創設者・土屋繁博医師が提唱した、
少し辛口のチェック法の話の続きです。
前回に続いて、拙著新刊「ガン延命学新書〜
希望こそ良薬 あきらめは毒薬〜」の中から紹介します。

           *

後の章で、詳しくふれますが、
そうした人情味のあふれる医師の一人に、
ガン専門相談所=キャンサーフリートピアの
創設者・土屋繁裕医師がおられました。
残念なことの過労のため、
1年前、49歳の若さで急逝されたのですが、
これからの治療は「QOL医術」だけに終わらない「QOL医療」だ、
「EBM治療」(立証本位治療)より
HBM治療(人間本位治療=ヒューマン ベースト メディスン)
の時代だと提唱し、実践してきた医師。

僕たちのスローヘルス研究会も、
こうしたホリスティックな医師に恵まれたために、
スローヘルスな「いのちの広場」を作ることが
出来るようになったのです。
帯津良一博士の理論や土屋先生の遺志を受け継いで、
2006年3月にはスローヘルス患者学=
創造的延命学のネットワークを広げるメディアとして、
季刊「いのちの手帖」を発刊するところまでこぎつけたわけです。

ともあれ、「病気を診て病人を診ない」――
機械のように患者を扱う治療が蔓延するいま、
患者本位の治療を心がける
「スローヘルス」な医師や病院に、
多くの末期患者や再発不安の患者が
列を作っていることも確かです。

その土屋繁裕医師が、
テレビの講演や著書で残した
HBM治療(人間本位治療)に基づく
「病院選び、医師選びのチェックリスト」が手元にありますので、
以下に紹介しておきましょう。

これから治療や闘病の判断に迷った時
の「患者学的な判断」の基準となりますから、
自分の納得できる治療設計、
悔いなき人生設計を掴むために、
ぜひ指標として参考にしてみてください。

《病院選びのチェックリスト10か条》

(1)希望もしないのに、検査入院をすすめる」病院は避ける

(2)いきなり大病院やブランド病院にいかない。
  かかりつけの医師か、信頼できる医師に、
  病院ではなく医師を指定して紹介状を書いてもらう

(3)病院選びの地域を広げる。
 東京・大阪などの大都市は選択肢も多い 

(4)セカンド・オピニオンは3箇所以上から得る

(5)セカンド・オピニオンを申し出て、
 嫌な顔をする医師や病院は敬遠する

(6)受付や事務の電話対応が悪い病院は敬遠する

(7)受診して病院スタッフ(医師、看護師など)
  の対応の悪いところは敬遠する

(8)病院選びも情報戦。
  あらゆる手立てを使って評判を確かめる 

(9)インターネットなどで個人情報を提供している病院を選ぶ 

(10)家族と協力して、足と時間を惜しまずに多くの病院を実感する


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2006年12月15日(金)

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