第1529回
帯津博士の四半世紀にわたる挑戦
10月14日(土)、帯津良一博士と王振国医師の新刊共著
「新しいガン治療 もうひとつの地平を見つめて」
(K&Bパブリッシャーズ刊)の発刊を記念して
国際医学セミナーが開かれました。
講演会のテーマは、
「新しいガン治療――本当に患者が納得できるガン治療とは何か」
(国際癌病康復協会主催、漢方健康ネットワーク協賛)
というもので、
講師は以下のようなラインアップでした。
●台湾の国家衛生研究院行政所所長 ョ基銘(らい きめい)医師
「抗ガン漢方によるガン抑制メカニズム」
●キャンサーフリートピア代表 三好立医師
「セカンドオピニオン専門医によるガン治療のアドバイス」
●台中市林新医院医療副院長(脳神経外科医)
許達夫(きょ だふ)医師
「わたしの大腸ガン・克服記」
●帯津三敬病院名誉院長帯津良一
「いのちの可能性を生かすホリスティック医療の時代」
手術、抗ガン剤、放射線といった通常医療にとどまらない、
中西医結合医学、漢方医学、ホリスティック医学・・・
といった、古くて新しいガン治療の最前線の研究が発表されました。
最後の講演が、
帯津良一(おびつ りょういち)博士のスピーチでしたが、
その日の朝、スイスの学会を終えて
成田空港から、さらに、もうひとつ別の講演会を済ませて、
会場に直行するという、
ハードなスケジュールをこなして行われました。
以下が、講演の抜粋紹介ですが、
そのまえに、
帯津医師については、すでに多くの方がご存知でしょうが、
数々の経歴をまとめて紹介しておきましょう。
医学博士、帯津三敬病院名誉院長、帯津三敬塾クリニック院長
1936年埼玉県生まれ。
1961年東京大学医学部卒業。
東大病院第三外科、都立駒込病院外科医長を歴任、
1982年帯津三敬病院を設立、院長を務め、
2001年当院名誉院長に就任。
2004年東京・池袋に代替医療専門院、帯津三敬塾クリニックを設立、
代替療法、漢方等を診療に積極的に取り入れながら、
医療の東西融合という新機軸を基に、
ガン患者などの治療に当たっている。
また、代替療法への造詣が深く、
治療に積極的に取り入れるほか、
講演や大学での講義なども行っている。
現職:日本ホリスティック医学協会会長、
日本ホメオパシー医学会理事長、
国際薬膳協議会理事、調和道協会会長、
世界内気功学協会副主席、
北京中医薬大学客員教授、
北京中医薬大学日本校副学長など多数
*
今朝、スイスから帰ったところです。
毎年1回、国際ホメオパシー医学会があり、
ホメオパシーとは、
いわば「西洋の漢方薬」とでも言われる医療ですが、
ホメオパシーを実践している世界の西洋医学のドクターが
集まって開かれるものです。
さて、本日は、中国の王振国医師との共著の発刊記念として
この講演会が開かれたわけですが、
この本は、昨年、香港に旅行した時に、その隣町・珠海にある
王医師の病院を視察訪問したことがキッカケで誕生したものです。
王医師とは、天仙液の前身である、天仙丸の開発当時ですから、
かれこれ20年ちかく前に、中国の長白山の研究所、
そして、日本の私の病院を双方が訪問し合い、
中国と西洋の長所を検討した統合医学について話し合った仲です。
お互いに、4半世紀、孤軍奮闘の中で探ってきた
「中西医結合医療」「ホリスティック医療」――、
こうした人間丸ごとを診る医療とは、
私にとっては「新しいガン治療」というより、
とても古くて、とても新しい「いのち学」への挑戦でした。
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