元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1457回
「アセンション」って何?

内外の大地震や世界の異常気象といった自然現象、
レバノン紛争、北朝鮮やイランの核兵器、
イギリスの航空機テロの不安といった、
地球レベルの混迷だけでなく、
幼児虐待、幼児誘拐、家族殺害そして医療崩壊といった
身近な生活レベルでも、
これまで信頼してきたモラルやシステムが次々と崩壊し、
いったい世の中どうなっていくのか?
誰しもが、この猛暑の中で
頭の中が腐っていくような不安感に襲われます。
まさに不確定な不透明な時代の到来です。

こうしたとき、政財界のリーダーたちの話を聞いても
著名な学者や医者の本を読んでも無味乾燥なものばかり。
どれもこれも「木を見て森が見えず」というもので、
その内容の空疎さに呆れ返るのは僕だけではないと思います。
インターネットによる情報のグローバル化は、
これまでに通用してきた思考のパラダイム(枠組み)を
完全に壊してしまったといえましょう。

こうした不透明な時代になると、
必ずふえてくる本のジャンルがあります。
現実世界と超常現象を結びつける未来預言書です。
とくに神秘思考の強い若者に人気があります。
もう四半世紀前の昔話となりますが、
僕の編集長の頃には、「1999年7月、世界は破滅する」とする
「ノストラダムスの大予言」という本が世の中を席巻しまして、
老若男女を問わず、関心の的になりました。
もちろん、1999年7月を過ぎても地球は崩壊しませんでしたが、
見る人によっては、
地球は断末魔のような状態に来ているのかもしれません。

ところで、最近の「崩壊と救済」を予言する
超常的な未来書のパターンは、
歴史的宗教書ジャンルに止まらず、
宇宙生成のエネルギー波動の領域からメッセージする
「アセンション・パターン」に変わってきたようです。

先日、僕の友人で「風雲舎」という出版社を
経営している山平松生さんから、
「アセンションの時代―迷走する地球人へのプレアデスの智慧」
(バーバラ マーシニアック著、
紫上 はとる、室岡まさる訳 小松英星解説 2100円税込)
という、未来預言書の新刊が届きました。

さて、多くの人が「アセンション」などと言われても
何のことか分からないでしょうが、
意訳すれば「次元上昇による変動」といった意味合いです。
ようするに、僕たちの現実世界は三次元世界だが、
宇宙は目に見えない多次元世界によって成り立っており、
普段は気づいていない、潜在意識を通じて
別次元と交信(チャネリング)すれば、
宇宙の中心から放射される生命エネルギーを受けて、
この三次元的混迷から、人類は脱出できる――、
と、ま、こういった意味で、
この新刊も、そうした宇宙多次元からの波動メッセージをまとめた、
500ページ近い大著です。

本と一緒に、社長の山平さんからの手紙もついておりまして、
以下のような紹介がありました。
世界はなぜこれほどまでに混迷しているのか?
「いま天の川銀河で生じるエネルギーの高潮が、
地球とそこに暮らす、すべての『いのち』の細胞と原子に
焼け付くようなシャワーとなって浸透しています」というのです。

僕は、ついつい面白くて読んでしまいましたが、
天空の天の川のかなたをイメージしながら、
(スモッグの大都会では見えませんが)、
真夏の夜の夢――異次元の想いに浸るのも一興かも知れません。


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2006年8月23日(水)

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