元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1326回
患者の味方=キャンサーフリートピアの再開

新雑誌「いのちの手帖」を創刊した理由について、
また、これからの患者本位の治療のあり方について、
4月に開かれた創刊記念パーティの僕の挨拶から、
抜粋しながら、これからの患者本位治療に必要な
「4つの考え方」を説明してきました。

(1) 「いのちの手帖」という題名にしたワケ
(2) 「いのちの手帖」は患者学的治療学、いや患者学的人生学読本だ
(3) 「患者の味方」=「月光仮面」のような医師を持とう
(4) 米国野球の選手代理人ならぬ「ガン代理人制度」のすすめ

そして、挨拶の最後に
患者本位の治療を目指して、故・土屋繁裕医師が創設した、
キャンサーフリートピアというガン専門相談所が
再開されるというニュースを知らせました。
その道半ばにして急逝された土屋繁裕医師の後を受け継いだのは、
気鋭39歳の三好立医師で、
土屋先生同様、外科のベテランで、
快活で気さくな医師です。
期待している患者さん、ご家族のみなさんも多いと思いますので、
三好先生のプロフィールを紹介しておきましょう。
        
1966年生まれ。外科専門医、呼吸器外科専門医、医学博士。
福岡大学第2外科(白日高歩教授)
呼吸器外科グループ助手。
2006年3月末退職後、4月より
「キャンサーフリートピア」の担当医として着任されました。

【三好立医師の略歴】
1992年3月 産業医科大学卒業
1992年6月〜1994年 国立病院機構東京医療センター研修医
1994年4月〜1997年7月 亀田総合病院で外科シニアレジデント
(救急・腹部一般外科・乳腺外科:故・深見敦夫・元癌研乳腺外科部長に学ぶ)
1997年7月〜1999年3月 塩田病院で、癌研時代に
“ミニ梶谷”(手術の神様)の異名をとり、土屋繁裕医師の師でもある
堀雅晴医師(元癌研消化器外科副部長)に消化器外科手技を学ぶ
1999年4月〜2003年3月 癌研究会付属病院で
腹部外科・呼吸器外科・病理学を学ぶ。
癌研時代に土屋繁裕医師に出会い、
ガン治療の考え方に感銘を受ける――
その三好立医師からのメッセージが届いていますので、
その一部も紹介しておきます。

            *

「お〜い三好、大学なんか辞めて、早くこっちに来いよ。
 一緒にキャンサーフリートピアをやるぞ!」
「OKっすよ、来年の春から手伝いますよー」
土屋先生が急逝する2ヶ月前も夜、2人で飲みながらの会話です。
土屋先生の急逝は「先生と一緒に仕事をしよう」と思っていた私には
あまりにも突然で、正直、灯台の灯りを失った気持ちでした。(略)
「土屋先生が居ないとどうにもならないよなあ・・・」と日々想っていたところ、
医師不在となったキャンサーフリートピアから
幾度となく患者さんの相談が入ります。(略)
「三好、お前が続けろ!」と土屋先生に
背中からいわれているような気がしてきました。(略)
微力ながら「師」の遺志を継ぎ、まずは「師」に近づくことを目指しながら、
キャンサーフリートピア、2006年4月から再出航です。
ヨーソロ、皆さんよろしく。

            *

天国の土屋医師も、さぞや、
あの少年のような笑顔で喜んでいることでしょう。
患者を中心として家族、医師が、じっくりと治療設計を立てる、
また、悔いなき人生設計を立てるために、 
キャンサーフリートピアhttp://cftopia.com/
再開されたことは、まさに患者にとって朗報です。
ガンはあきらめてはいけない!といわれますが、
患者がたったひとりでは何も出来ません。
心ある医師を持つことは、心身の安心感、信頼感、
いのちのエネルギーを高める効果を
発揮することは間違いありません。


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2006年4月14日(金)

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