元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1325回
ガン患者「代理人制度」のすすめ

多くの患者が、洪水のように押し寄せるガン治療情報に迷い、
「ガン難民」と呼ばれるような苦悶と不安のなかで、
なんとか「いのちを掴もう」
「人生設計を再建しよう」と頑張っています。

というわけで、僕たちは、
患者が悔いなき人生を掴むための患者会
「スローヘルス研究会」を作り、
いま、そのネットワークを広げるためのメディア
季刊「いのちの手帖」を発刊したわけです。

前回、書きましたように、患者会といっても
患者同士で愚痴や不満を述べ合うものではありません。
患者にとって信頼のおける「味方」ともいえる、
心ある医師の温かい支援を得て、
より前向きな人生を、悔いなき治療を受けるための、
会として、全国に広がっているわけです。

(4) 米国野球ならぬ、「ガン代理人制度」のすすめ

ですから、スローヘルス研究会の中核メンバーである
土屋医師を失ったショックは、とても大きなものでした。
帯津医師や帯津三敬病院http://www.obitsusankei.or.jp/とは、
また一味違う、パワーと魅力を秘めた医師でしたから、
僕たちのスローヘルス運動は“飛行機の片翼”を
もがれたような状態になったことは否めませんでした
土屋医師の創設した「患者の代理人」を専業とする
「キャンサーフリートピア」という相談所は、これからどうなるのか?
多くの患者が心配しておりました。

ところが、土屋医師の目指す「患者のための代理人構想」を
受け継ぐ人たちが、この4月から、
キャンサーフリートピアを再開することになったのです。
これは、僕たちスローヘルス研究会、
また、新雑誌「いのちの手帖」にとって朗報でした。
もちろん、全国のガン患者には
グッドニューズ(福音)となるはずです。

土屋繁裕医師については、
なんどもこのコラムで紹介しましたから
ご存知の方も多いでしょうが、
「患者が丸い椅子に座って、
医師が肘掛け椅子にふんぞり返っている医療はおかしい」と、
ドクハラという造語を発案し、
テレビや著書を通じて、
「ドクターハラスメント(患者いじめ)撲滅」の
宣言をした人として有名でした。

言葉は明快で、ときには厳しく不正を糾弾しましたが、
患者に対する姿勢はじつに丁寧で、
患者が納得するまで一緒になって
治療設計を相談してくれる人情派の医師でした。

その土屋医師の遺志を受け継いで、
まさに「患者の味方」=「患者代理人」という仕事を
この4月に再開したのは、
兄の土屋繁之医師(土屋病院院長)と、
夫人で看護師の土屋広見さん。
そして、実際に「ガン相談」を担当するのは、
土屋繁博医師の癌研病院時代の後輩で、
「人間本位治療」(HBM)という方針に共鳴していた、
39歳のパワー溢れる三好立(みよしたつ)医師です。

三好立医師も、福岡大学第2外科のベテランで、
実家の福岡の病院と掛け持ちですから、
東京でのカウンセリングは、水曜日、木曜日、金曜日の会員制。
4月5日(水)から再スタートです。
くわしく知りたい方は、以下に問い合わせてください。
http://cftopia.com/


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2006年4月13日(木)

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