元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1205回
食体質/日本人はアメリカ人?

「介護をもっと、ホリスティック」という
講演会の話・・・、
ガンは退院後、ボケ=認知症は
入院前の予防が大切だという話の続きです

          *

あまり、総論的な話はやめますが、
本日は、私の体験から、
ホリスティック介護学への提案のひとつとして、
次に「介護予防と食事改善」というテーマについて
話させていただきたいと思います。

ちなみに、来年2006年4月から介護法が改正されます。
もちろん、「介護予防サービス」の実施がうたわれています。
新設の「地域包括支援センター」を中心に、
地域の病院や歯科医師や理学療法士、管理栄養士など
「専門職」の人と連携して、実施されるとして、
3つの柱が上げられていますね。

1.栄養改善
2.口腔機能向上
3.筋力向上

たしかに身体改善に必要な項目が
専門的、機械的、合理的にあげられていますが、
こうした介護予防とて、
これらが調和を持って実施されるのではなく
個々バラバラに専門家から教えられる――
そうした、マニュアル的な危険をはらんでいます。

これらが生活全般の「つながり」を持って、
バランスよく実施されることはもちろんですが、
50歳からは、身体性のみならず、
精神性、霊性の面からも、
改善を図るような「ホリスティックなケア」が
必要になってきていると思います。

とくに、日本人の抜本的な「食事改善」は急務です。
しかし、「食事改善」といっても、
ただ、お茶にはカテキンやポリフェノールがある、
大豆にはイソフラボンがあるから、
ガンや更年期障害などによい・・・といった、
○×式の食事法がテレビ番組を賑わしていますが、
これではいけません。

これぞ、人間のいのちをホリスティックに考えない
「機械修理の発想」といいますか、
まえにお話した「アトミックな発想」なのです。
食事が体だけでなく、
心も魂も変えるエネルギーを秘めている・・・
こうしたことをいまの医学が無視していることに
問題があるのです。

いまや、ガン、糖尿病、うつ病などといった、
個々の生活習慣病の原因というより、
日本人の「いのちまるごと」を
危機に陥れている病気の元になっております。
それこそ、もっとホリスティックに、
食改善による「医療、そして介護」を、
国も地域も、家庭も考えていかなければならない時期を
迎えているわけですから、
みなさんも「食事」について、
もっとホリスティックに考えていただきたいと思います。

では、本日の話の核心に入ります。
いま、子供ばかりか、30代、40代の親の世代まで、
ハンバーグ、鳥のから揚げのような高蛋白高脂質の過食、
そして、コーラや自動販売機飲料の
甘み飲料に毒されて、
日本人というより「アメリカ人の食生活」に
近くなっているからです。


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2005年12月14日(水)

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