元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1196回
なぜ、治療は『いいところ取り』がよいのか?

まえに、11月23日(水)に開かれた、
「介護をもっと、ホリスティックに」セミナーの話を
載せましたが、
そのときの僕の講演の話の続きです

いのちの治療は「機械の修理」ではいけない。
「時代を支配する認識の枠組み」=
パラダイムとは、
1.アトミズム(要素論) 
2.プラグマティズム(実用論) 
3.ホーリズム(全体論)

と分類されるが、
これからは、医療も介護も、
ますます「制度」という細かい枠組みで、
アトミックに(機械的)に、
プラグマティックに(合理的に)
締め付けていく傾向が強くなるから、
患者も家族も用心深く対応していくべきだ――
という話をしました。
今回は、その続きです。

          *

なぜ、いまホリスティックな
治療の発想が大切なのか? 
こうしたパラダイムの視点から、
真剣に考えて見ましょう。

とくに、人間のいのちに関わる制度が
「医療と介護」「標準医療と代替医療」
「外科と内科」と、
バラバラに制度化されていきますから、
ますます、人間のいのちが機械の部品のように、
アトミックに、プラグマティックに扱われる時代です。
3時間待ち、3分間治療や、
薬漬け、検査漬けの
機械修理のような治療が蔓延するわけです。

いのちをバラバラにしか扱わない「システム」が
どんどん整備されていく世の中では、
一人一人の患者は、
より人間らしく生きるために、
自分が主役となって、
したたかに「ホリスティック」な発想と
治療計画を身につけて
行かなければならないのです。
私流にいわせて貰えば
「いいところ取り」の治療の組み合わせをしないと
上手く「命が拾えない」のです。

これが、私たちが提案している
「ゆったり健康法=スローヘルス健康法」であり、
本日、皆さんに話をしたい
「ホリスティック発想」の主題なのです。


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2005年12月5日(月)

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