元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1191回
「ガンと認知症」にどう向き合うか?

11月23日(水)、
東京・目黒で開かれた、
「介護をもっと、ホリスティックに」講演会の
僕の話の続きです

          *

いま、猛威を振るうガンの患者は300万人、
認知症の患者は200万人といわれますが、
とくに老齢者の介護は
家族の最大の問題となってきているわけです。
というわけで、「ガンと認知症」にどう向き合うか? 
考えていきたいと思います。

また、あとで詳しく述べますが・・・、
私自身、50歳を過ぎて「ガンとボケ」という、
長寿難病のダブルパンチを体験した身であります。
とうとう、58歳のときには、ガン病棟のベッドの上で、
ノートパソコンを叩きながら、
「母はボケ、俺はガン」という闘病記も書いた
体験者でもありますので、
これからの話は、
多少は、みなさんの参考になると思います。

さて、その私のガンですが、
幸運にも、「切らずに治す」ことに成功しました。
お陰で、ひとつのハードルである「5年生存」をクリアし、
こうして7年、再発もなく生き延びています。
つらつら考えますに、
奇跡的に「いのちを拾う」―-
その大きな原動力となったものは、
西洋医学と代替療法を組み合わせる
統合的な治療法=
私はこれを「いいところ取り」の療法と命名していますが、
いわゆる、ホリスティック治療の選択でした。

とくに、退院後のマクロビオティック玄米菜食法が
功を奏したようで、
薬や手術だけでなく、
日常の食事改善が
「ガンに負けない体質をつくる」には
もっとも大切だと、
身にしみて分かったわけです。

一方、母のボケには手こずりましたが、
元来、性格の明るい人でしたので、
お陰さまで、84歳で大往生しまして、
いまでは、苦しいことも、
よい思い出になっております。
というわけで、この機会を借りまして、
7年間の苦楽を振り返りつつ、
私の学んだことを、
少し話させていただきたいと思います。

ちなみに、いまは
「ボケ」「痴呆」とは呼ばず、
「認知症」と呼ぶ時代になりましたが、
本日は、週刊誌風に題名をつけさせていただくと、
「ガンは食べて治す」、
さらに「ボケも食べて予防しよう」という話となります。
ま、「介護」、「食事」、「家庭」という
三題噺のつながりから、
私の考える「ホリスティック介護予防学」の話です。


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2005年11月30日(水)

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