元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1162回
冬の健康食事法「四字熟語」!

風邪や腹痛、冷え性ばかりか、
ガンやアレルギーなどの慢性病を改善するには、
「体を温かくする食事法」が
原則という話をしましょう。

これについては、10月に日刊連載していた
夕刊紙「東京スポーツ」にも書いたことですが、
読んだ人もおさらいとして
今一度、確認して、
この冬の寒さを上手に乗り越えてください。

慢性病は体質的な病気ですが、
2通りあります。
1つは、老化病、退化病ともいわれる生活習慣病。
もう1つはアレルギーを含む免疫異常疾患です。 
どちらも食生活と関係があり、
とくに高蛋白高脂質の過食が原因ですから
自然な食材をバランスよく摂る食事の工夫が、
この冬はとくに大切になるわけです。

そのためには、ただビタミンや薬などで
栄養補給するという発想ではなく、
日本人の体質にあった
伝統食の知恵を見直すべきでしょう。

中国、日本には昔から、
バランスのとれた食生活で生命を養う
「食養」の思想がありますので
「四字熟語」で覚えておくと忘れません。

(1)医食同源(いしょくどうげん)
(2)五味五色(ごみごしょく)
(3)身土不二(しんどふじ)
(4)一物全食(いちぶつぜんしょく)――、

(1)は、本来、薬食同源といい、
   薬と食べ物は一体という考え方です。
(2)は「酸・苦・甘・辛・鹹(かん=塩)の5つの味と
   青・赤・黄・白・黒の5つの色で
   バランスよく食べること。
(3)は、その土地のものを食べる
(4)は丸ごと食べる・・・

この食養の知恵は、僕が励行している
マクロビオティック玄米菜食法にも、
とり入れられており、
やはり、
(1)自然食物 (2)陰陽調和
(3)身土不二 (4)一物全体食
この4原則が大切だとされています。

さらに古来から大切にされているのが「食性」です。
食性とは「食べ物の持つ体への作用」のことです。
熱・温・平・涼・寒に分類されますが、
手っ取り早くいえば、
「原産地が寒く冬が旬のものや
 根菜類などは体を温める」
「夏が旬のものや葉もの野菜、
 果物、精製加工品、化学調味料は体を冷やす」
というわけです。

ここを見極めて、
冬の食生活を工夫することが万病に勝つヒケツです。
では、体を温める食べ物は
どんなものを摂ればよいのか? 
詳しくは、明日、一覧表を上げて紹介します。


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2005年11月1日(火)

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