元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1029回
梅雨時のガン養生

なんとも鬱陶しい梅雨の季節に入りました。
からだのあちこちに不調を感じる季節ですね。
食欲がない、胃のあたりがもたれる、
神経痛や関節痛が痛む・・・、
あなたはどうでしょうか?

確かに、じとじととした湿気は蒸し暑いものです。
しかし、からだを冷やす性質を持ちますから、
とくにガンの患者さんは、
体を冷やさないように注意をしましょう。
汗をかいたあとにエアコンで冷やしすぎないこと、
就寝中は長袖、長ズボンのパジャマなどを
必ず着用するくらいの周到な用心が大切です。
この季節、寝る前は蒸し暑くても
明け方に気温が低下することが多いため、
手足やからだを冷やしやすいものです。

油断して悪性の風邪を引いたり、
体を冷やすことは、免疫力を低下させ、
極端にいえば
「冷え」=「死」の方向に
近づくことになりかねません。

僕は、まえにも書きましたが
椎間板ヘルニアの持病もありますから、
厳寒の冬も大敵ですが、
この梅雨時も用心して、
この7年間を乗り越えてきました。
人間って、ほんとうに記憶があやふやといいますか、
「喉もと過ぎれば熱さ忘れる」で、
ちょっと病気が小康を保つと油断しがちです。

ガンは悪化したら、大学病院に行って
「強い抗ガン剤をお願いすればよし」などといった
安易な考え方は止めましょう。
「ガンは闘う」のではなく、
「ガンと共生する」、
つまり、暴れないように
うまくコントロールすることが
QOLの高い「延命力」を掴むキモなのです。

ちょっと、毎日、入浴することは面倒ですが、
「半身浴」や「足湯」でもよいと思います。
入浴時に腰から下だけでも
お湯に浸かって温めるように心がけましょう。
ガンだけでなく、
慢性の神経痛や関節痛の痛みも和らげます。

もっとも大切なのが食事です。
ことガンに限りませんが、
ビール、ジュース、アイスクリームなどの冷たいものや
天ぷら、トンカツなどの脂っこい食べもの
摂り過ぎはもってのほかです。
暑湿の季節は食べ物にはとくに注意して
食養生に努めてください。

「過ぎたるは及ばざるが如し」という
養生古言がありますが、
「過冷」「過食」そして「過ストレス」に、
この梅雨時は、とくに注意しましょう。


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2005年6月21日(火)

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