第983回
患者にとっての「ガン治療革命」

「ガン治療革命は、まず患者と家族から起こそう」
という話の続きです。
新刊拙著「天仙液―ガン治療革命」の中から
抜粋引用します。

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もちろん、中国医学、代替療法といっても、
一部にいかがわしい“健康商法”が
問題になったりして、
玉石混交の部分が、まだまだたくさんあります。
効用性と安全性とは、
どの世界でも表裏一体です。

患者のみなさんも、自分が主体になって勉強し、
医療関係者にも疑問点を質しながら、
それぞれに納得できる治療計画を作り上げる心得が、
ますます大切になってまいりました。

筆者の主治医・帯津良一博士の病院に、
次のよう養生訓ならぬ、
人生処世の金言が額に入れて飾られております。

「少学壮有為　壮学老不衰　老学死不朽」

ちょっと意訳しますと、
「若くして勉強することは、
　壮年の生きがいを豊かにし、
　さらに壮年にして勉強を続けることは
　老年からの心身の衰えを防ぐ。
　そして、老年からの勉強こそ、
　死も怖れぬ不滅の生命パワーを
　身につけるヒケツである」
といった、まさに、
「いのち（霊性） からだ（身体性） こころ（精神性）」――
いのちのエネルギーパワーを心身丸ごとで獲得する、
統合医療、ホリスティック医療の真髄と、
患者の心得を説いた金言です。
くりかえしますが、
これからのガン治療とは、
従来の”病のステージ”に止まらず、
「いのち（霊性） からだ（身体性） こころ（精神性）」を
トータルで診るものであるべきです。

ＥＢＭ（立証性の高い標準治療）を
重視しなければなりませんが、
これだけ個人差、年齢差による症状差が多様化し、
ガンが複雑化してくると、
より選択肢の広い治療法に患者自身が、
まず真剣に取り組まなければなりません。

とくに代替療法や健康食品は、
大学病院の医師などは
客観的な根拠がないとして認めませんから、
患者サイドはその点は十分に理解して、
周到、かつ迅速に、
治療の組み合わせを検討することが大切です。（略）

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インターネットでも、知人の口コミでも、
夫婦、家族で協力すれば、
新しい療法、心ある統合治療医も
探し出せるものなのです。
努力なくして「命」は掴めません。
あせらない、あきらめない、あわてない・・・
この心得を人生訓の基本といたしましょう。