第980回
日本でも「天仙液」の抗腫瘍実験
いま、再び注目を集めている
漢方複合薬・天仙液の
ガン細胞に対する衝撃的な実験の話の続きです。
前回、紹介したように、
「伝統漢方は直感ではなく、
より科学的手法で解明されるべき」だとする
台湾大学・孫安迪(ソンアンディ)博士の
マウスとヒトによる実験結果で、
「漢方複合薬・天仙液」の免疫力作用と抗ガン作用、
さらにアポトーシス作用(ガン細胞の自殺死)が
報告されたわけですが、
それに先立つこと半年前、
日本の北海道の(株)新薬開発研究所の
「新薬分析・マウス実験」でも、
ガン腫瘍が小さくなるという、
抗腫瘍作用が証明されたようですので、
簡単に、その結果も
グラフと表で紹介しておきます。
分析は2回にわたって行われたそうですが、
対象は「天仙液改良型」と
天仙液強攻型をマウスのガン腫瘍細胞に注入した結果と、
普通の水を注入したものを対比したもの。
「天仙液改良型」と「天仙液強攻型」を注入したものは、
腫瘍の湿重量が「半減」している結果がでました。
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●実施年月日
第一回目(改良型)2004年3月
第二回目(改良型、強効型)2004年7月
添付の図表は、
普通の水(棒グラフ左)と天仙液(棒グラフ右)が、
マウスのガン腫瘍に与えた
「作用」の違いを比較したものです。
※右の棒グラフが一匹のマウスに
1日0.2ccの天仙液を注入したもの。
左の棒グラフの普通の水を注入したものと比べると、
腫瘍が半分に小さくなっていることがわかる。
※天仙液の抗腫瘍作用に関する試験 ―腫瘍湿重量―
それぞれの値は8例の平均±標準誤差を表す。
p<0.01,対照群と比較してt-test検定で有意差あり。
※湿重量とは、自然のままに量った重量のこと。
*
これまでは「陰陽調和」(いんようちょうわ)、
「弁証論治」(べんしょうろんち)
「扶正去邪」(正気を補い、邪気を除く)といった、
東洋独特の論法でのみ解説されてきた漢方療法でしたが、
中西医結合(中国医学と西洋医学を合わせて使う)といった
ガン統合医療の見直しの中で、
より、科学的に、その作用や効能が
分析、立証されるようになったことは、
多くの患者にとって、かなりの朗報だと思います。
この天仙液の抗腫瘍作用に関する、
日本での実験分析についても、
拙著「天仙液―ガン治療革命」に
グラフ入りで詳説しましたので、
興味のある人は読んでください。
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