第977回
続・漢方複合薬「天仙液」とは?
拙著新刊「天仙液―ガン治療革命」
(太陽企画出版)で取り上げた
漢方複合薬・天仙液とは何か?
という話の続きです。
*
天仙液の数パーセントの成分が、
国家機密、企業秘密になっているようで、
当初は動物性の生薬も
何種類か使用されていましたが、
霍香(かっこう)といった植物性のものなどに替えて、
ワシントン条約もクリアできるようにしたと
この漢方の総発売元・中日飛達聯合有限公司で
は説明しております。
なお、いまだ3成分が企業秘密として公表されていませんが、
主な成分と作用は以下のようなものです。
《天仙液の主な成分と作用》
●冬虫夏草(とうちゅうかそう)
冬虫夏草の名称は、
「冬は虫で動きまわり、夏には草に変わる」
との発想から与えられ、
コウモリ蛾の幼虫に生じ、
中国の奥地の
海抜3000-4000mの草原に分布発生するキノコ。
滋養強壮だけでなく、抗腫瘍作用、血液循環の改善、
血行障害の予防、免疫機能の強化など、
多くの薬効が認められる。
●人参(にんじん)
古来、人参はエネルギー補充効果に優れ、
長期間の服用でガンの発生率を下げ、
ガンの成長を抑制することが判明している。
また、人参多糖類には肝臓の保護作用、
生体の免疫機能の向上と変異を防ぐ作用を強化し、
ガン細胞の成長を抑える機能がある。
●黄蓍(おうぎ)
免疫増強作用があり、
生体の病原微生物に対する免疫力を
高めることが実証されている。
黄蓍に含まれる糖質は、
細胞組織のもつウイルスに対する
インターフェロンの誘発を促し、
ウイルスやガンの成長を抑制する作用がある。
●白朮(びゃくじゅつ)
免疫機能を高めることにより、
ガン細胞を殺傷する力を増強し、
化学療法や放射線療法によって減少した
白血球を増加させる作用がある。
臨床では主に放射線と化学療法による
副作用防止に用いられる。
●甘草(かんぞう)
主成分はグルチルリチン、
他に甘草酸のカリウム、カルシウム塩、
フラボン化合物などの成分が含まれている。
抗炎症・抗アレルギー・ステロイドホルモン様作用・
漢方では各生薬の作用を調和させるために
調合することが多い。
●女貞子(にょていし)
リンパ球の増殖を促し、
放射線治療及び抗ガン剤治療による
白血球減少を抑制する効果がある。
●青黛(ちんたい)
単核マクロファージの貪食機能および
体液性免疫機能を高めることができる。
生体の免疫機能の向上によって
抗ガン作用を発揮することができる。
●天花粉(てんかふん)
デンプン、サポニン、タンパク質および各種の
アミノ酸などの成分が含まれている。
邪熱を排除し、気を補う作用がある。
●威霊仙(いれいせん)
ポロトアネモニン、ステロール、
糖質、サポニンが含まれている。
活血通絡、鎮痛、化湿、利尿、除痰作用がある。
*
そのほか、龍葵(りゅうき)、
冰片(ひょうへん)、真珠粉(しんじゅこ)
白花蛇舌草(びゃっかじゃぜつそう)、
猪苓(ちょれい)、霍香(かっこう)など
30種類が調合された
注目の漢方複合薬が「天仙液」なのです。
|