第967回
なぜ代替医療か? なぜ天仙液か?
いま全国で発売中の
拙著新刊「天仙液―ガン治療革命」
(太陽企画出版)の話の続きです。
なぜ、漢方複合薬・天仙液が、
いま再び注目を集めているのか?
なぜ、統合医療が、
これからの「ガン治療革命」なのか?
なぜ、代替医療が見直されているか?
それは、いまや難病時代を迎えて、
ガン患者の症状が多様化していること、
これまでの手術、抗ガン剤、放射線だけの
西洋医学の治療に限界が
見えてきたことなどが上げられますが、
長寿社会を迎えて、
個人にとっても、国にとっても
医療費の負担がここ数年で倍増してくるからでしょう。
代替療法の見直しにいち早く着手したのは、
アメリカの国立衛生研究所(NIH)ですが、
1990年の調査では、
アメリカの代替医療利用者数は国民の約34%だったのが、
1997年には42%となり、
もはや半数近くが代替療法の併用者という勢いです。
ドイツ、イギリスでも代替医療の利用者は
50から70%と増え、
代替医療への傾倒はもはや世界的な潮流となっております。
これに対し、日本は後塵を拝した感がありましたが、
代替療法を利用する患者が予想以上に多いという
データがいくつか治療現場からあがってまいりました。
ひとつ、日本の厚生労働省研究班のデータを
あげておきましょう。
「代替療法に頼るガンの入院患者が半数を超える」
という2003年10月の調査結果です。
国公立のガンセンターなどの
専門病院やホスピスなど
127施設の患者たちへのアンケートが行われ、
3094人の回答。
試みている患者は、
全体では44.5%。ガン専門病院では42.8%でしたが、
ホスピスなど末期患者の施設に限ると
61.8%まで増加。
療法の内容は、健康食品が89.6%で圧倒的と出ています。
このうち多いのはアガリクス茸59.5%、
プロポリス21.7%、
AHCC7.7%、サメ軟骨6.4%など。
他は漢方、気功、鍼灸などで、
費用は月平均で5万7000円。
半数以上が4万円までですが、
20万円以上かける患者もいて、
家族や友人の勧めで試みた人が77.7%で、
症状の緩和など効果があったと答えた患者は24%だそうです。
また、東京都老人総合研究所と
米セントルイス大学医学部老年科のグループの研究では、
主治医の処方とは別に「代替療法」を利用している
高齢者(60歳以上)が、
「日本では74%、米国では白人で61%、アフリカ系で47%」
というデータも上がっております。
西洋医学と代替療法を組み合わせて、
よりQOL(命の質)の高いガン治療を目指す
「ガン統合医療」への期待が、
頑ななガン学会からではなく、
ガン病棟の治療現場から始まっているといえるでしょう。
ここに
「ガン治療革命=ガン統合医療」への期待、
そして「漢方複合薬=天仙液」の見直しの予兆があるわけです。
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