元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第929回
あなたの本棚にどんな本があるか?

前回、「週刊Qさん」と
「月刊帯津さん」という呼称を使って、
「いのちとお金」が不安にさらされている時代にこそ、
邱永漢さんの著書と、
僕の主治医の帯津良一医師の著者が、
いかに、多くの老若男女に
勇気と希望のパワーをもたらしているか?
こんな話をしてきました。

邱永漢さんの80歳を超えてますます健筆冴える、
著作と持論については、
HiQのコラムで邱先生自身が書いておられますし、
また、その500冊に及ぶ名作の数々と偉業については、
一番弟子でもある邱永漢思想研究家の戸田敦也さんが
「お知恵拝借」コラムで連載を続けておられますので、
みなさんもよくご存知でしょう。

僕がこれ以上、書くことはありませんが、
これからは、「お金の原則」と「いのちの原則」を
しっかり見据えることが、
もっとも大切な時代といえましょう。

というわけで、
もう少し、「いのちの原則」 について、
帯津良一医師の新著
「帯津流 がんと向き合う養生法」
(NHK出版)について
触れておきたいと思います。

「心」という章に「生死を見つめるということ」
という話が載っています。
「死の不安とどう付き合ったらよいのか」という設問に、
帯津医師は、「納棺夫日記」の著者・
青木新門さんの話を取り上げています。
「死ぬときに人間は知らないところに
 入っていくのだから、不安になります。
 (略)でも、もし前に先導してくれる人がいたら、
 不安はなくなるでしょう。(略)
 実際には、死のことについてきちんと考えてくれる人が
 そばにいるのがいいというわけです。
 生を謳歌するだけで死など忌み嫌って
 考えようともしないという人が
 そばにいても、ちっとも役に立たない、
 と彼はいっているのです」

さて、みなさんはどうでしょうか?
「いのちとお金」について相談できる、
また考えてくれている友達がそばにいるでしょうか?
もちろん、親類とて、
最後はどこまで信用できるか
わからない時代となっております。
そうした時代にこそ、
あなたの人生に希望のパワーをもたらす
良書を選んで本棚に入れ、
ときに、また読み返す作業が
これからはますます大切なことだと思います。


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2005年3月13日(日)

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