元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第817回
なぜ富士山は世界遺産でないのか

なんとか、かんとか、
夫婦して黄山の30,000段の石段を制覇してきたわけですが、
やはり、お天気にも恵まれて、
自然の大気に触れるとはすばらしいことでした。

僕は、ガン治療のために、
放射線の食道腔内照射治療を受けたため、
呼吸器に多少、後遺症を食らっております。
東京の地下鉄の長い階段を、
急いで登ると、めまいがして
しばしば失神しそうになるのですが、不思議ですね。
黄山の石段の高さや間隔が、
さほど疲れないように工夫されているのか、
また、大気が澄んでいるために、
息の吸入がスムーズになるのでしょうか、
一度も、頭がくらくらしたり、
めまいがすることはありませんでした。

僕は僕なりに、
「からだ、こころ、そして環境」を整える、
風水好みの“大気エネルギー療法”に触れて
満足して山をおりました。
やはり、仙人伝説があるような自然環境こそ、
太古から、
いのちのパワーの源泉なのですね。

ちなみにユネスコに登録されている
世界遺産は現在、788件あり、
日本にある世界遺産は12件だそうです。
ことし登録された
「紀伊山地の霊場と参詣道」の
熊野古道にも2度ほど行ったことがあり、
ここも自然の大気エネルギーをもらうには絶好の環境です。
しかし、有料道路が見事にできているのが、
かえって有難さを失わせているようにも思いました。

話は余談となりますが、
なぜ日本一の富士山が世界遺産になりにくいかといいますと、
理由はいくつかありますが、
最大のネックは登山者によるゴミと、し尿処理の問題でしょう。
風水学風に申せば、
本来、生気エネルギーの充満する生命場が、
邪気エネルギーに犯されているわけですから、
世界遺産はもとより、環境学の見地からいっても
首を傾げたくなるゾーンになってしまっているわけです。

一方、黄山の階段と石畳は、
登山道にしては丁寧に造られており、
幅が変化する箇所や曲がり角を
きれいな曲線で処理しているのには驚きます。
また、絶えず、清掃の人が出て、ゴミだけでなく、
登山道にたまる枯葉も綺麗に掃いていました。
中国の大都市の裏側や地方では、まだまだ、
ゴミやし尿に対する衛生感覚は遅れていますが、
ここ仙境に関しては、
マナーが守られているのが不思議。
これも東アジアらしい自然との環境共存という、
風水の伝統が、もたらす効能ではないかと
僕は勝手に想像してみたりしたわけです。


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2004年11月21日(日)

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