第811回
「アピオス」はダイエット食?
いま収穫期を迎えた、
健康小芋「アピオス」のエピソードを
もう少し紹介しましょう。
このクリとサツマイモの味をミックスしたような
美味しい小芋を紹介してくれた
岩手・東山の鈴木博子さんのメールによると
「アピオスは昔、
アメリカインディアンの貴重な食料源だった。
青森のリンゴ農家が北米から輸入した
リンゴの苗木の土に混ざっていたといわれますが、
このアメリカホドイモとは別に、
古来、東北地方の山野に自生し、
青森県南部では、産前産後、体力が低下しているときや、
子供の癇の虫封じ、さらに強精剤として
農家の主婦が管理していた」というのです。
「奇跡のアピオス健康法」
(星川清親著・廣済堂出版)を読むと、
他のイモ類には見られない
ビタミンEを含むことなどが詳しく報告されており、
食物繊維やビタミンに優れ、
少量で高い栄養素を摂れるところが、
近年、肥満や過食に悩む女性たちから、
「少量食べてダイエットにもなる」と、
隠れた人気を得ているのだといえそうです。
成分表 |
アピオス |
ジャガイモ |
カルシウム(mg) |
150 |
5 |
リン(mg) |
68 |
55 |
鉄(mg) |
1.9 |
0.5 |
ナトリウム(mg) |
21 |
2 |
カリウム(mg) |
340 |
450 |
ビタミンC(mg) |
5.8 |
2.3 |
ビタミンE(mg) |
0.2 |
0 |
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ジャガイモとの栄養比較は、別表のようですが、
大豆に含まれるBグループサポニンも豊富で、
アトピー性皮膚炎や
抗HIV(エイズウイルス原因)、
抗肥満などに対する効果――
腰の痛みがとれた、高血圧やリウマチの改善――
肌のツヤやニキビがよくなったという美容効果――
なども報告されているようです。
ちなみに、料理法は
1.3〜4分ボイルし、好みで軽く塩味で食べる
2.スライスして唐揚げチップにする
3.バターを添えてクッキングホイル焼きで
4.そのほか、スープや茶碗蒸し、てんぷらにもOK
食生活アドバイザーで料理研究家の鈴木博子さんの
「マグノリア」では、
「蒸したアピオス」を袋詰めで通販していますから、
興味のある人は問い合わせてみてください。
また、マグノリアでは
地元の「馬米」(うまいこめ)という、
それこそ美味い、
馬の里「遠野」の、
減農薬米の通販も始めたようなので、
これも健康食としておすすめです。
馬の厩肥を十分に生かして風味を増した、
いわゆる「循環米」です。
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