元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第797回
ガンの「情報選び上手」になろう

賢い患者学とは、
「治療と養生の合わせワザ」で決まるものなのですが、
視聴者のトラブルを避ける意味でも、
テレビ、新聞は
法務部といったセクションでチェックしたり、
自主規制していますので、
ことガン情報については、
割り引いて見ておいたほうがよい――
といっても、
別にNHKの「生活ほっとモーニング」を
けなしているわけではありません。

マスコミも公益性とか、
事業権益を守る役目がありますから、
報道の限界はいたしかたないことなのです。
ですから、大事なことは、
命が助かりたい患者と家族が、どう情報を取捨選択して、
自分に合う「治療と養生」を取り入れるか?
組み合わせるか?
コーディネートするか?
「ガン闘病は合わせワザ一本!」という考え方が大切なのです。
これが納得する治療を得て、
ガンと仲良く付き合いながら、
快く延命していく近道なのです。

「ガン治療の選択」は患者主体といいますが、
「ガン情報の選択」も患者主体なのです。
これからは、ますます「ガン情報戦」の時代です。
情報選び上手が
「キャンサー・ビクトリー」(ガンの勝利者)となりますから、
この心得をしっかり覚えておきましょう。

さて、この「シリーズ がんとともに生きる」に前にも登場した、
「がん患者学」も著者・柳原和子さんについては、
生活ほっとモーニングのホームページ
以下のように紹介されています。
「柵原さんは、再発後も以前と変わらず仕事を続けています。
 仕事をし、食事をし、掃除をし、排泄(はいせつ)をし
 入浴し、眠る…。
 ふつうの暮らしをたんのうする。
 そのために医療や代替医療の力を借りる―。
 これが、柳原さんの再発がんとの向き合い方なのです」

柳原さんからは、まえに一度、メールをいただきまして、
お互いに賢い患者学の実践を約束して、
励ましあったことがありましたが、
この人も、あらゆる治療に加えて、
食事療法、呼吸法も欠かさず励行して、
元気に延命されているわけです。

手術でガンを克服した、
いや抗ガン剤の分子標的治療で再発を防いだ、
いや放射線の小線源治療で快癒した・・・
いろいろな成功例が、これからもテレビで紹介され、
多くの患者に情報が提供されるでしょうが、
生還患者のたいていが、
自分にあった「治療+養生」を賢く組み合わせながら、
上手に延命しているのです。

ですから、「ガンは食べて治す」
「ガンを○○キノコで押さえ込んだ」とは、
テレビ、新聞では、なかなか報道できませんが、
よ〜く、目を見開いて、
テレビの画面や、新聞の行間を眺めてください。
元気になった患者さんの
ダイニングキッチンでのインタビューの画面には
玄米菜食のメニューがちらりと写ったりします。
戸棚の中に漢方薬の箱が写ったりしています。
見逃してはなりません。

くりかえしますが、
ガンは「情報戦」です。
「治療選び上手」になることもさることながら、
「情報選び上手」になることが近道なのです。


←前回記事へ

2004年11月1日(月)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ