元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第767回
書評!「医者と患者でつくった ガン治療入門」

僕と土屋繁裕医師の近刊共著
「医者と患者でつくったガン治療入門」
(NTT出版)は、
これからは手術、抗ガン剤、放射線といった
EBM(標準治療)だけにこだわるのではなく、
漢方療法や食事療法などの
代替療法も、上手に組み合わせて
患者は命を掴み取るべきだ――
心身にダメージをもたらす治療は避けるべきだ――
ガン治療は「合せワザ一本」だ――と提唱した
患者必携の新しいガン家庭百科です。

この考え方を僕たちは
HBM(人間標準治療)と命名して
本にまとめたわけですが、
やっと、あちこちの夕刊紙や雑誌が注目。
書評や記事にたくさん取り上げられましたので、
いくつか紹介したいと思います。

まえに、ガン雑誌では草分けの
「月刊がん もっといい日」(9月号)の
僕と土屋医師との対談については紹介しましたが、
対談のタイトルは、
「これからは医者も患者に学ぶべき時代がやってきた」
というものでした。
〈これからは、医者と患者が対等に向き合って
「命」を治療していくシステムの構築が急務だ〉と
強調しましたが、本への評価は以下のようなものでした。

「患者本位のがん治療とは何か、
『手術、抗がん剤、放射線』以外に治療の選択肢はないのか――
 という視点に立ち、
 がん治療の基礎知識から代替療法の選び方まで
 分かりやすく解説。
 医者と患者でつくった『命のガン患者手帳』です」

続いて、書評に取り上げたガン雑誌は
「がんサポート」誌(10月号)です。

「『医療は命の買い物』『患者は医療消費者』という発想が
 がん治療には欠かせない。
 わが命のことを考え、
 病院や治療法の選択のため、
 患者自身が最低限持つべき
 がん情報などをどのように整理したらよいのか
 という指針を与えてくれるのが本書である。(略)
 とりわけ、長い人生の患者のQOL(命の質)を考えれば、
 これからの闘病は、
 治療+養生の組み合わせの
 「合せワザ一本」という時代に入ってきた。
 とくに重要なのが食事療法など
 『がんに負けない体』を目指す
 スローヘルスな養生法であると説く。
 自分に相性のよい治療法や、
 自分の納得のできる治療法をいくつ
 『わがモノ』にできるかが、
 生死の差を生み出すが、
 そのための賢い知恵袋として活用できる」

僕たちが目指す、
患者本位のガン治療の提案について、
とても的確に評価してくれた書評ですが、
これからは二人に一人がガンになるという時代です!
予防のためにも、家族の健康のためにも、
ぜひ、一家に一冊、揃えておいて下さい。
イザというときに、必ず、役立ちます。


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