元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第740回
右手に『ガン治療入門』、左手に『がん用語事典』

「がん治療事典」紹介の続きです。
では、この事典はどう使えばよいのかと申しますと、
50音順で配列されていますが、
目次が事項索引となっていますので、
読者の症状別に知りたい項目を
即座に引けるようになっています。

I  がんの基礎知識

II 症状・病状の関する用語

III 検査・診断に関する用語

IV 治療に関する用語

V 部位別・死亡数順 症状・検査・診断などに関する用語

VI 経過とケアに関する用語

ちなみに、前回書きました、
「あなたのガンは浸潤しています」「転移しています」
などと言われたとき、
浸潤? 転移? いったい何のことなのか?
いったいどう違うのか? 分からないでしょう。
このがん用語事典を引いてみましょう。
浸潤とは「がんが周囲の組織へ徐々に染み込むように広がること」
転移とは「がんが他の組織や臓器に飛び火すること」
じつに簡明に説明されていますから、
納得しながら次々と難解な用語を克服して、
医師の治療方針を判断したり、
疑問点を的確に質問できるようになるはずです。

ただし、この「がん用語事典」はあくまで、
手術・抗ガン剤・放射線治療を中心とした
EBM(標準治療)に基づく編集ですから、
僕たちの共著「医者と患者でつくったガン治療入門」のように、
代替療法などの詳細な解説については
触れられておりません。

ですから、
もしガンと宣告されて頭が真っ白になったときは、
右手に「医者と患者でつくったガン治療入門」
左手の宮田さんたちの
「あなたのためのがん用語事典」を持って、
治療の難関に備えたら万全だと思います。
ま、両方の本の編集は、
EBM(標準治療)とHBM(人間本位治療)と、
治療の範疇を異にしているわけですが、
あわせて必携すれば、
きっと、強い味方となって、
納得のいく治療にたどり着けるはずだ
と僕は勝手に思っています。


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