元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第710回
風水って何? 風水は「未来予測環境学」

もう少し、東アジア独特の発想法、
哲学としての風水学の見直しについて話を続けます

最近、世情が不安になっているせいでしょうか?
またぞろ、風水といったもので、
わが身の未来予測や、
改運・願掛けをしたがる若者が
増えているようです。

しかし、巷間伝わる風水とは、
魔よけのカラー占いや、
開運グッズによるインテリア占いと
誤解されているところがありますが、
繰り返しますが、
中国6000年に伝わる風水学とは、
本来、「自然・環境・人間」を総合して考える
東アジア独自の「未来予測環境学」なのですね。

さて、
日ごろから「自然と人間」の係わりを見直すべき」と
考えている読者のために、
風水学とは何か?
もう少し学問的に定義をまとめておきましょう。

中国の古書を開くと
風水とは「蔵風得水」
(風をたくわえて水を得る)――と説いています。
自然の気が放つ、
良い風を取り入れ、良い水を得ることによって、
人間生活そのものを改善する方法論(実用哲学)
というわけです。

最近は文化人類学の学者からも研究が盛んのようです。
そうした論文からの定義を借用すると、
次のように定義できます。

「〈風水〉とは、地形や風水の流れ、方位などから、
 環境と人間の相関を知ることによって、
 自然の動きに調和した人間生活を組み立てる
 中国独自の古代思想」と。

単なるいかがわしい呪いや占いではなく、
なかなか研究領域の幅が広く、奥の深い
東洋の実用哲学と思いませんか?

では、具体的に「風水」を
どう日々の生活に活用するかといいますと、
陰陽と五行(木火土金水)という、
宇宙自の生命生成のバランス哲学に基づいた
方位盤などを使って、
「蔵風得水」、つまり、よい気を取り入れる方位を探る――
こうした「環境方位活用学」として発展してきたことになります。

実際には、子丑寅(ねうしとら)といった十二支、
甲乙丙といった十干、
一白二黒三碧といった九星などを組み合わせた
「羅盤」による風水診断=「磁場エネルギー循環診断法」が
使われるわけですが、
ちょっと複雑すぎるので
詳細の説明は省きますが、
ちょっと勉強すると
じつに奥が深くて面白いものなのです。


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