元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第676回
気風水の源・崑崙山に思いを馳せて

桃源郷=フンザばかりではなく、
僕がなぜ、そのまた先の
中国国境まで行きたかったかといいますと、
その山の頂からはるか東に聳えるはずの、
中国の霊峰・崑崙山脈に思いを馳せてみたかったからです。

崑崙山脈といえば、
中国の気風水、
つまり地球生命気力の源泉と慕われる霊峰ですから、
おそらく、この当たりが
ヒマラヤ地磁気といいますか、地球生命の源=
もっとも自然の気力の集中したゾーンに
違いないと思ったからです。
この地で、心身を整えて丹田呼吸することは、
大都会の喧騒の中で気功などを試みるより、
数百倍、数千倍の威力があるに違いないと思ったわけです。

はたして、海抜5000メートルを上り詰めた
クンジャラブの高原は、
真っ白な雪に覆われ、
まさえに心身が洗われるような気分を満喫しました。

前に紹介した、
この地を越えて
インドに渡った僧・法顕は
1600年ほど前に、
このクンジャラフ峠あたりを越えたときの様子を
こう記しております。

法顕のころはこの峠を
峠にネギのような植物が生えていたので
「葱嶺」(そうれい)と呼んだようです。
「葱嶺は冬も夏も雪あり、また毒龍あり」

僕の推測ですが、
こうしたヒマラヤの大自然の脅威を見た先人が、
気風水や龍脈といった自然と人間の共存エネルギー哲学を
考え付いたに違いないと思ったりしました。

日本では想像も出来ないトラブルに巻き込まれながらも
幸運にも、僕は「ガン病棟」などでは
とても体験できない
自然治癒力の磁場に触れたような旅を
果たすことが出来たわけです。
そして、
フンザの北、上部フンザ・ゴジャール地区にある
グルミット村の家庭も訪れて、
僕と同じ年齢で病気もしたこともない、
元気に日焼けしたフンザの女性にも会うことが出来ました。

僕は早速、質問してみました。
「元気で長生きの秘訣は何ですか?」
「ひとつは、神様のおかげです。
二つめは、フンザの空気が綺麗なことです。
そして、三番目は食事が自然なことです」
長寿村の女性から、自然と仲良く暮らす知恵が
健康の源、命の源ということを教わりました。

中国・パキスタン国境、クンジャラブ峠は雪でした。

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