第619回
見直したい伝統食〜「おから」
数年前ですが、
スローヘルスの会のメンバーで、
料理研究家の鈴木博子さんと、
「ガンは食べて治す」という本を書いたことがありますが、
ガンばかりか、
アトピーや糖尿病など生活習慣難病は、
どんな劇薬よりも、食の生活改善が大切だ、
玄米菜食・伝統食が心身によいといった内容です。
この鈴木さんはいま、地元・岩手東山で
「マグノリア」という自然食品店を開き、
ここを中心にして、
心ある有機栽培農家の人たちと、
都会の消費者を結ぶ活動を展開しています。
ただ、産直の自然食品を通販すると言うのではなく、
どうしたら、無農薬無添加の食材を調理して、
日本人の体質に合った食事のメニューが出来るのか?
肉食過食の日本人が忘れてしまった
スローヘルスな知恵を全国に配信しているのです。
最近では、毎月、食事会も開いております。
「添加物を使わない食材を使った料理!
食べ物を摂ることによって作られます。
健康な体を作るために、
できるだけ質の良い食品を体に
取り入れたいものです」
と「マグノリア」のサイトからメッセージしていますが、
「レシピ拝見」というコーナーは必見です。
巷では「産業廃棄物」にされている、
豆腐の副産物=おからも、
鈴木さんの手に掛かれば、
美味しくて体にやさしい惣菜にも
デザートになります。
●ひえとおからのコロッケ
ひえは炊いておきます。
たまねぎはみじん切りにして
じっくりと炒めます。
セイタンは少量のお湯につけて
みじん切りにします。
ボールに下ごしらえした材料とおからを入れてこね、
コロッケ型にまとめます。
それを、水で溶いた小麦粉にくぐし、
パン粉をつけて油で揚げます。
この「おから」は、
地元産の無農薬丸大豆で豆腐を作った残り物です。
●おからクッキー
残ったおからを使って、
おからクッキーを作りました。
小麦粉:おからは2:1です。
メープルシロップと塩少量を入れ、
プレーンと、レーズン入り、
松の実入りなど作りました。
他にも蒸しパンを作りましたよ。
おからにはビタミン、ミネラルも含まれて、
大豆サポニンが血と血管を若返らせる
食物繊維は規則正しい排便習慣を維持する――
などなどの効果があるといわれますが、
ジャンクフードにまみれた、
現代人が見直すべき食材・調理法のひとつでしょう。
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