元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第608回
友だちのような医師はいませんか?

大学病院や総合病院のガン治療の限界を破り、
患者の体はもちろん、こころの悩みもケアしようと、
キャンサーフリートピアの主宰者・
土屋繁裕医師は、いま盛んに、
テレビや新聞、雑誌に出演しては、
患者本位のガン治療の必要性を説いております。

外科医による内なる医療改革であるとともに、
患者からすれば、
まさに具体的な患者学を実現してくれる
「命の共同作業者である」と、
僕は思って、
いつも土屋医師のアクションを後押ししています。

医師と患者のケア・コミュニケーションを
自然の形に戻すために、
土屋医師はまず何をしたと思います? 
診療所から患者を見下すような医師の肱掛椅子、
そして、患者の丸椅子を取っ払ったのです。
治療相談のときなどは、
白衣をかなぐり捨てて、ポロシャツ姿で、
1時間、2時間とじっくり時間をかけて、
治療図解の写真を使って治療内容を解説し、
まるで友だちのような雰囲気で、
人生設計も含めて
患者の治療計画を組立てていく方式です。

本来、大病院に
こうしたケア・セクションが実働すべきなのですが、
この部分は医療点数が少ないこともあるのでしょう。
おざなりにされて、
検査漬け、手術漬け、
抗ガン剤漬けの患者無視のノルマ治療が
当然のようにまかり通っているわけです。

前回の静岡ガンセンターの
ガン患者実態調査の通りで、
大半のガン患者が、
再発や転移への不安など
「心の問題」(49%)を抱えたまま、
置き去りに去れているのわけです。

アメリカの医師に
「病院は病気を治すのではなく病気を作っている」と
警告した謹言があります。
また、フランスの医師の言葉に
「病気は患者が治して医師が包帯を巻く」という、
あるべき、医師と患者の姿を示唆した名言があります。
いまこそ、患者と医師のケア・コミュニケーションが
見直されるべきときでしょう。
「友だちのような医師がいたらいいなあ」――
これが300万人・ガン患者の切実な願いなのです。
全国のお医者さん、患者の声に耳を傾けてくださいね!


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