元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第565回
ガン養生に「二つの道」あり

帯津医師は近著「養生は爆発だ!」で、
僕と倉本四郎さんの養生の仕方について、
比較しながら触れているのですが、
ガン養生には二通りの考え方があるのではないかと
書いておられます。

「がんの治療・養生にはどうみても
 ふたつのタイプがあるようです。
 (1)厳格に自己管理していく人と、
 (2)余裕をもって焦らず慌てず悠々と、という人です。
 わたしはあまり厳格にやらなくても
 いいのではないかと考えていますが、
 関根進さんなどは前者に入るのではないでしょうか。
 先に引用したように天仙丸、
 丹羽靱負さんのSOD様食品、
 久司道夫さんなどがやっている
 玄米菜食のマクロビオティックなど、
 いろいろな療法をきちんと実践しているようです」

まあ、僕自身は、
帯津医師が書いておられるほどの、
厳格派の養生患者とは思っていませんが、
タバコやコーヒーも楽しんでいた
倉本四郎さんにくらべると、
食事に関しては慎重派でしたから、
たしかにガンの患者がとる養生の仕方には、
2通りあると思います。

帯津医師も同じ考えでしょうが、
ガンとの闘い方というか、付き合い方は、
治療技術の選択だけでなく、
その患者一人一人の人生観にかかってくることになりますから、
養生=処世となります。
倉本四郎さんとは最後の最後まで
病棟で語り合いましたが、
己の満足いく養生を貫くことが
大切だと、お互いに思ってきました。
むしろ、気功や整体に関して言えば、
倉本さんのほうが、僕より数倍も厳格に守っていましたから、
あとは、その人が「幸せに思ったかどうか」
ここが最後の養生の決め手となるといまでも思っています。

あなたは健康や養生の
「慎重派」でしょうか、「余裕派」でしょうか?
ときに慎重に、ときに余裕を持って、
きっと、人生も、命も
この微妙なバランスを上手に楽しむことにあるのでしょうね。


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