| 第561回「ガンを切らずに治して10年」
 「ガンを切らずに10年」――親友の加藤さんの体質改善の努力は、
 切る切らないに限らず、
 ガンの患者さんなら、ぜひ見習ってください。
 ようするに、命のバランスの取り方が
 じつに自然で上手だったから、
 己の力で「命を掴み取った」のだと思います。
 免疫学の権威である安保徹教授が「ストレスを溜めずに、自律神経のバランスを保てば
 ガンなど恐れるに足らず」と申しておりますが、
 まさにその好例ではないでしょうか?
 最近は西洋医学だけの処方ではなかなかガンのような複雑な病気は治せない――
 多くのガン患者や家族にもそのことが分かってきたようで、
 中国医学の陰陽、虚実、表裏、熱寒などの
 バランスを上手く保てば、
 不定愁訴も難病も克服できる――と
 期待をかけて治療法を広げる人も増えています。
 別に医師たちが、西洋医学がよい、いや東洋医学がよいと論争しても
 患者にはなんの役にも立たないわけです。
 極端な話、患者は治ればどちらでもよいのです。
 とくに漢方=中国医学では
 「気、血、水」の3つのバランスを保つことを
 大切にしていますから、
 ここは少しは見直した方がよろしいのではないか?
 僕も加藤さんも体験上はそう考えています。
 加藤さんの選んだ「気功+温泉療法+健康食品」という療法の組み合わせも、
 がんセンターの外科医は
 「馬鹿な!」と一笑に伏したそうですが、
 より広い病理概念からみれば
 正解なのかも知れません。
 西洋医学の診断では、血圧値やマーカー、X線など数値でしか立証・診断をしませんが、
 漢方では生命力を「気」としてとらえ、
 精神や気分、内蔵、空気、酸素などの機能を支配。
 また「血」は血液と活力、
 「水」は血液以外の体内の組織液やリンパ液の働きを
 支配していると考えたらよいわけで、
 この3つのバランスが崩れると病気になる――
 これを正せば病気は治せるとしております。
 まえに、チベット医学でも「ルン(気)ティパ(血)ペーケン(体液)」のバランスを保てば
 病気を防げるという考え方を紹介しましたが、
 いよいよ、ガンのような
 複雑怪奇な生活習慣病が蔓延してくる時代には、
 大学病院では証明し切れない
 検査法や治療法ももう少し見直されて
 然るべきではないでしょうか?
 むしろ、ガン患者の方が、医療制度や既得権の枠に縛られない分、
 多くの治療の選択肢が見えるわけで、
 僕の場合は「放射線+抗ガン剤+漢方薬+健康食品+食事療法」
 という組み合わせで
 「ガンを切らずに治した」ケースです。
 ともあれ、
 「久病良医」(長患いをした患者ほどよい医師である)や
 「患者が主役」という考え方を
 患者も医師も、もっともっと大切にすべきだと思います。
 皆さん、どう考えますか?
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