元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第525回
表現上手は養生上手

福井市の孝顕寺の女性ご住職・
今成友見さんのユニークな「生き方表現塾」と、
発行している雑誌「夢点々」の話の続きです。

最新号の24号には、
テレビでお馴染みの八波一起さんなど、
昔の俳優仲間や関係者が寄稿していますが、
食養生の仲間も何人か登場します。

食養指導者で盛岡でゴーシュ研究所を開いている
山村慎一郎さんのコラムは10頁の長編です。
テーマは
「食べるということは環境と季節を体に取り入れること」。
「食べるということは、単に栄養を取り入れるだけでなく、
その土地の環境、その作物ができる季節…
いわば環境を身体に取り込むというわけです」

ビタミンCがどうした
ミネラルがどうしたと栄養の事ばかりいう風潮に警告し、
陰と陽の考え方から、
命の仕組み、病気に罹らない「食の知恵」を
分かりやすく解説した内容ですから、
マクロビオティックに興味のある人には、
読み応えのあるエッセイです。

さらに70歳を超えて、いまなお、
米国でマクロビオティックを広めている
食養指導者の久司道夫さんやこの山村さんの指導で、
右肺上部のガンを「切らず」に玄米菜食で治した、
小島秀樹さんという弁護士さんのエッセイが載っています。
『法律家の趣味とマクロと人生』という
5年間にわたるじつに前向きな闘病余話です。

小島さんには何回か
ガン友としてお会いしたことがあり、
お互いに「切らずに治す」苦労についても
語り合ったことがあります。
たしかに玄米菜食の効果もあったでしょうが、
弁護士という仕事からくるストレス、
さらにガンによるストレスを、
趣味のダンスとカラオケで発散したという
実に養生上手な人なのですね。

この号には、僕も「ガンとドクハラ」について、
2頁ほど寄稿していますが、
僕の場合は文章を書くことで
ストレスを発散したといってもよいケースでした。
この今成さんの「朗読表現塾」ではありませんが、
人生もガンも悩みも
ストレスを上手に発散すること、
いや堂々と自分のいまを表現することが、
賢く生き抜くための大切な知恵だと思います。

「人生の表現法」に関心がある方は、
一度「夢点々」を読んで見てください。
一部は500円。年会費は3000円。
メールアドレスは
Yumeten@sky.hokuriku.ne.jp


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