第426回
米国の退職基金も中国株投資
「米国の孤児基金や寡婦基金、
そして退職基金までがぞくぞく参入しているから、
これからの中国株式市場は見直さなければなりません」
米国の経済アナリストの情報を
あなたはどう聞いたでしょうか?
これまで中国株の特徴は
● 共産党政府主導の政策株
● 風評で激しく動くバクチ株
● そして流動性の少ない、後進国型の不安定市場
2008年の北京五輪や2010年の上海万博のイベントの時期から、
多少は先進国の仲間入りをするだろう――と、
大抵のアナリストや評論家が分析してきました。
僕も「騙されない!中国株7つの法則」で、
2005年からが大きな変動と読んで
本にも書いてきましたが、
中国株は香港H株を主軸にして、
その成長の足はもう少し速まりそうです。
米国各州の退職基金といえば、
1000億ドル(10数兆円)規模の巨大資産の持ち主です。
この機関投資家が確定給付型401(k)プランの長期運用のために
中国株式市場に目を付け出したというわけですから、
中国は危ない危ないとただ目を瞑っていてはお金も活かせません。
国際分散投資に興味のある人のみならず、
とくに50歳からの後半生を設計する人たちは見逃せません。
もちろん、国際分散投資に臆病なお金は向きません。
虎の子を投資しろなどと無謀なことはいいませんが、
もし、余裕の資金がある人ならば、
世界のお金の大きな流れには多いに聞き耳を立ててください。
僕の懇意にしているアジア投資情報では草分けの、
日本事業通信網の阿部享士社長も
ニュースリリースで、こんな情報を流しています。
「テキサス州教師退職基金(TRST=略称テキサス州基金)も
その一例である。
同基金は教師及び政府がテキサス州に出資し、
州はその資金の運用に責任を負い、
教師に年金や障害手当等を支給する。(略)
近年、積極的にH株及びレッドチップに投資しており(略)、
少なくとも10社に投資している」
以下が、テキサス州教師退職年金基金の
中国H株及びレッドチップの持ち株状況です。
注目しておきましょう。
「69億米ドルのアクティブ投資ポートフォリオ中、
H株とレッドチップの占める割合は1.1%」だそうだが、
ほかの米国系の機関投資家よりは遥かに高い投資率だといいます。
いずれにしても「中国株=安全投資」と認め始めたことは、
世界のお金の流れを変える引き金でしょうから、
中国市場が気になる人は、
多いに中国株投資や米国の年金基金動向について勉強すると、
これからの資産運用、
いや生活設計が変わってくると思います。
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コード
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銘柄名
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株数
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半年のパフォーマンス
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2600
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アルミニウムコープ
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460.0万株
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54.0%
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0857
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ペトロチャイナ
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2160.0万株
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51.6%
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0902
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華能国際電力
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424.2万株
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42.4%
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0991
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大唐発電
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899.2万株
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37.0%
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1171
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ヤン州煤業
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783.0万株
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17.9%
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0883
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CNOOC
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495.0万株
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12.7%
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0576
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浙江高速
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396.4万株
|
8.4%
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0941
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チャイナモバイル
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1058.0万株
|
-1.6%
|
0696
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トラベルスカイテクノロジー
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150.0万株
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-1.9%
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2868
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北京首創置業
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460.0万株
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-12.7%
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※ パフォーマンスは2003年6月末現在 |
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