元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第425回
えーっ? 中国株が安全投資

香港H株が大方の予想に反して急騰してしまったのに
経済アナリストや評論家たちは沈黙しています。
こんどは「人民元切り上げで中国経済は危機を迎える」などという
論調をほのめかす記事も出るありさまです。
日本経済の長期低迷と共に、
経済ジャーナリズムの金玉も
縮み上がっているのが現状のようですね。

反面、欧米や華僑の個人投資家たちは先取りに敏感です。
このSARS以降の半年の急騰にしても、
中長期にお金を活かす格好の若い市場ターゲットして、
華僑の個人投資家、欧米の機関投資家が
本気で長期投資に乗り出したから起こった現象でしょう。

これから危険なのは中国経済か? 
日本経済か?という論議があります。
いま日本株も選挙がらみか、新興市場が賑わっています。
しかし、あなたが100万円でも1000万円でも
中長期にお金を活かそうとするならば、
やはり、体力のある若い成長市場に夢を賭けるのが、
投資の鉄則ではないでしょうか?

その点、日本の大手証券も、大手銀行、大手企業、
そしてマスコミも中国市場進出には、
こぞって慎重居士を決め込んでいますから、
むしろ、50歳からは100歳までの
「財養生」は成長経済市場が決め手だ――
長い目でお金を活かしていこう――
と、しっかりと逆転の発想で判断した個人の方が
これからの長寿サバイバルに勝ちぬく強者だと僕は思います。

確かな情報といえば、
現地の企業や市場も取材せずに、
中国株は危ない、
中国は崩壊する――などと
頑迷固陋な思い込みで書きまくるマスコミ記事に
惑わされてはいけません。
これからの長寿熟成社会だからこそ、
激しく変わる経済情勢の一歩先を読み取ることが
常識だ、処世のとキモだ、と心に命じましょう。

先日、米国のアナリストから
こんな中国株式市場分析が届きました。
「これまで中国株といえば、
ハイリスクハイリターンの危険な投資と見られていましたが、
いまや安全な長期投資に変貌しつつある。
なぜかって? 米国の孤児基金や寡婦基金、
そして退職基金までがぞくぞく参入しているからですよ」
というのです。

えーっ? 中国株が安全?
と大半の日本人なら首を傾げそうですが、
ここで首をかしげて無視するか?
ちょっと待てよ、と情報を聞いてみるか?
ここで長寿社会の投資感覚、
いや財養生の正否が分かれるところになると
僕は思っています。

邱永漢さんがいつもコラムで書いておられるように
「お金は若い市場に集まる」――この鉄則は間違いないでしょう。
なんども繰り返しますが、
これからのライフスタイルのキーワードは
「アンチエージング」(若返り)です。


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2003年10月26日(日)

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