元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第417回
メモ、テープ、デジカメは患者必携

ドクハラから患者が身を守り、
医師からインフォームドコンセント(納得合意)を
上手に受けたり、
セカンドオピニオン(第2の医師選択)をこなすには、
現実にはどうしたら良いのでしょうか?

関根 僕は代替治療の医師にセカンドオピニオンを受けたとき、
    大学病院からのX線写真もカルテもないわけですから、
    ちょうど、医師の説明のとき
    デジタルカメラで撮っておいた、
    写真や資料がありましたので、それを見せました。
    医師の説明を受けるとき、
    もはや、メモ、テープ、デジカメは必携ですね!

土屋 これは必要ですよ。
    それでなくとも、
    知らないうちにデータは捨てられていますから。
    データ管理は3年〜5年、
    フィルムなんか3年、アナログのデータは消えていきます。

関根 例えば手術が全部終わったあとに、
    フィルムをくださいといって貰えるものですか。

土屋 原則はくれるはずです。
    僕の考えでは捨てるときに患者さんの同意が必要ですよね。
    僕はガン研のとき全部患者さんにあげてしまいました。
    永久貸し出しですね。

関根 そういう意味では、患者にデータを渡した方がいいのにね。

土屋 保管のスペースも管理も結構大変ですよ。

関根 CD‐ROM一枚にまとめて渡せばいい。

土屋 これは将来的にはそれを目指しているわけです。
    医療費も節約できる。同じ検査もダブらない。
    とにかく、ガン治療は情報戦なのですから、
    情報を効率よく収集できる道具を活用すべきですね。
    こうした手間隙にアレルギーを示す
    病院や医師のところには行かないことね。
    もはや、治療を受けることは命の買い物と同じです。
    大学病院の医師は忙しいことを口実に、
    患者を言葉で傷つけたり、
    ずさんな治療説明で誤魔化すようなことがありますが、
    ただ泣き寝入りしてはいけません。
    「先生、それはドクハラです。詳しい説明をお願いします」と、
    これからは勇気を持って患者が主役となる時代です。

関根 患者のほうも
    「こんなことを聞いて怒られないか」
    「こんな質問して失礼ではないか」
    医師に質問するのも億劫がる、心配する人がいますが、
    ことはわが身の命ですから、
    いやがられてもしっかり質問する、
    そして、メモやテープは必ず用意しておくことですね。


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2003年10月18日(土)

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