第408回
ドクハラ! 看護師情報も大切だ
ドクハラを巡る土屋医師との対論の続きです。
土屋 「余命3ヶ月」などと患者に引導を渡す
医者の話ですが、
いまの大学病院の治療目的が、
常にガンをゼロにすることしか考えてない…
この発想が問題なのです。
ガンを小さくしなきゃならない、
全部取らなきゃいけない、
それが無理ならもう治療方法がない
という結論になってしまう。
医者が諦めたら患者さんは救われないですよ。
治療目標を変えればいい。
関根 そうです。
医師が正直に
「ガンとは上手く折り合って生きていきましょう」
と言ってくれたらいいのにね。
土屋 ガンがあってもいいんだよ、
一番大切なことは元気に長生き、
納得して生きれば良い、といってあげればいい。
関根 土屋先生の本にも書いてありますが、
1センチのガンが
10センチになるには10年はかかります…
ですから、じっくり治療計画を立てましょうと
いってくれたらいい。
土屋 そう、ガンの場合、問答無用で
「すぐ、切りましょう」という医者は考え物です。
僕だってガンかも知れない、調べてないからね(笑)
先日、咳が止まらなくて肺の写真は久々に撮りましたよ。
自分で診て大丈夫だなってね。
関根 医者の不養生っていうわけですか?
健診受けていらっしゃらない?
土屋 受けていませんよ。
だって自分で診るわけでしょう。
自分の病院で自分で検査して自分で金払って、
損しているような気がするよね(笑)
関根 ところで、先生から見て、
こんな医師には手術されたくないタイプってありますか?
たとえば、手術するとき、
やたらと出血の多い医者は問題です。
土屋 手術のヘタな先生はガーゼノ使用量が多いのです。
ガーゼは血を拭くための道具ですから、
上手な人ほどたくさん使いません。
同じガーゼを何度か使うんですけど、
次々にガーゼを変える人もいて、
どんどん使ってしまうのです。
すごい人だと3万cc血を出した人もいます。
3万ccといったら、
体の血液5回分入れ替えるぐらいの量ですよ。
関根 看護師も積極的に
「先生ダメですよ」とは言わないだろうけど、
看護師とコミュニケーション取っておいたほうが
いい情報が入りますね。
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