元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第344回
夏の玄米菜食レシピ(1) 寒天サラダ

自然界とはよくできたもので、
私たちは、暑いとき寒いとき、
気候や風土、さらに季節の変化に応じて、
旬の野菜や果物を食べるように出来ています。
例えば、夏になればパイナップルのような熱帯の作物、
きゅうり、なす、スイカのような夏の野菜は
身体を冷やす食べ物が出てきますから、
これらを適度にとるようにできているわけです。

ただし、マクロビオティック食養生法では、
こうした夏の野菜や果物は、
体をゆるめる=陰性の働きのある成分が多いと分類していますから、
とくにガンの患者は夏でもスイカやナスを食べない、
体を冷やす食べ物を避けるべきとしています。
どうしても食する場合、
とくに食養生で治療中の患者は
焼いたり温めたり、
また温野菜スープなど陽性に工夫することになります。

普通の人でも「過ぎたるは及ばざる如し」で食べすぎはいけません。
体のバランスを崩すことになります。
いまは季節に関係なく、
世界中の食べ物をいつでも好きなときに食べることができますが、
こうして環境を無視した食べ物から作られる
ヤワな体はどうしても弱く、
昔は少なかったガンなどの
生活習慣病のもととなっているわけです。
もちろん、冬に夏野菜を摂ったり、食べすぎると、
身体が冷えて健常者でも具合が悪くなることは
いうまでもありません。

さて、夏の野菜や果物摂取の原則を頭に入れて、
日頃の玄米菜食も工夫しましょう。
といっても、この蒸し暑い最中に、
真っ黒な玄米ご飯に、
大根や人参の煮物、味噌汁、おしんこという献立では、
楽しくもなければ食欲も湧きません。
というわけで、夏でも楽しめる美味しいレシピを
いくつか紹介しますので、
家族の健康のためにも工夫して見ましょう。
僕の食事のアドバイザーである
山村慎一郎さんが発行している
「ゴーシュ・マクロビオティック・ジャーナル」に
こんな夏のレシピが掲載されていました。

● ワカメと寒天の中華サラダ
<材料>
ワカメ50g、棒寒天1本、キュウリ1本、えのき1/4袋、
赤ピーマン1個、塩少々、
タレ(酢大匙1、醤油大匙1、ごま油・豆板醤少々)

<作り方>
1.寒天を水に30〜40分漬けて戻し、
  水気を切って一口大にちぎる

2.ワカメを一口大に切り、キュウリを薄切りにして塩をふり、
  しんなりしたら水気を取る

3.ピーマンは細義理、えのきは石づきを取り、さっと湯を通す

4.ボウルにタレをまぜ、すべての材料を加える。

寒天は胸の熱をとる効果があるといいます。
どうです? なんとも涼しげですね。
夏の一品にどうですか?


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2003年8月6日(水)

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