第287回
タバコの煙りは曲者?
退院してから1年半、作家の倉本さんは
活元気功、食事療法、漢方薬とホリスティックな養生法を
どんどんとりいれて自然治癒力、免疫力を
高めているのですから、
ガンを押さえるために
あと成すべきは禁煙なわけです。
おせっかいかも知れませんが、
倉本さんにはこれからの長寿難病社会の深奥を抉った
家族小説の傑作を書きつづけて欲しいし、
これまで看護してきた奥さんのためにも、
快癒を祈って「タバコ」を止めてもらう算段を考えました。
やはりタバコをやめましょう!
さすれば食事療法も活元気功も本当に効果を上げるはずです。
小生の拙い言葉では説得力を欠きますので、
ちょっと、イヤな研究報告を送ります。
1.タバコによる生活習慣病の死亡率比較について。 |
肺気腫 |
2.2倍 |
喉頭ガン |
32.5倍 |
口腔・咽頭癌 |
3.0倍 |
食道ガン |
2.2倍 |
肺ガン |
4.5倍 |
肝臓ガン |
3.1倍 |
胃ガン |
1.4倍 |
膵臓ガン |
1.6倍 |
膀胱ガン |
1.6倍 |
子宮ガン |
1.6倍 |
※非喫煙者を1.0とした場合の喫煙者の死亡率 |
ちょっと愛煙家にはキツい分析ですが、
こうしたタバコの害に関する研究は
国際がん研究機関(IARC)などからも出ているようなので、
心を鬼にして「断煙メール」を送ったわけです。
よく愛煙家はタバコの煙りは吹かしているだけだと
エクスキューズしますが、周囲に漂う煙りが曲者なのです。
2.タバコをふかすだけでもよくないという説もあります。
いわゆる体に吸い込む主流煙は燃焼温度の高い部分で発生し、
たばこの内部やフィルターを
通過するのに対して、
あたりに漂う副流煙は燃焼温度が低いため、主流煙に比べて
有害物質が高い濃度で含まれています。
主流煙の量と比べてみると
・タール:3.4倍
・ニコチン:2.8倍
・一酸化炭素:4.7倍
・アンモニア:46倍
という結果があります。
(米国健康教育福祉省の分析より)
ガン克服とは、なんども書きますが、
医薬の問題以上に、処世の過ごし方で決まってきますから、
倉本さんは新しい事態に備えて
いろいろ秘策は練っているようです。
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