元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第281回
むやみに抗酸化物質を食べてもガンは治りません!

「体をサビつかせないためにサビ止めの薬を飲め!
そうすればガンが治るわよ」と
妻はしきりと、SOD様食品の服用を勧めました。

しかし、分けも分からずに無闇と
鼻くそ万金丹のような代物?を飲むのでは納得がいきません。
妻と一緒に丹羽医師の著書を貪るように読みました。
そのSOD様食品という「ガンのサビ止め」を開発するために、
苦心惨憺した経過が事細かに書かれておりました。
普通の製法の抗酸化剤では
実際に腸から吸収されないという
いくつかの欠点があったというのです。

1.普通のSOD酵素では胃液に洗われて効力が失われる。
  さらに分子量が大きいために腸で吸収できない。

2.またビタミンCやカテキンのような
  分子量の小さい化学合成物質では
  単独使用では効果がなく、
  細胞の受容率が悪い。

たとえば、テレビの健康ワイドショーで栄養士や医師たちが
「活性酸素をやっつける抗酸化物質は、
ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノール、
カロチン、カテキン、フラボノイドです」
と舌を噛みそうな名前を唱えると、
「へ〜?これを摂ればガンにならない」と
司会者がオーバーにびっくりする。
視聴者の主婦たちもウンウンと分かったように頷く。
こんなテレビの光景をよく見ますが、
実際に大量にビタミンC剤を飲んでも、
人参をバリバリ食べても、
腸から吸収される量は極小ということになります。

では、どのようにして、消化吸収のよい
SOD様食品は生まれたのか?
丹羽医師は次の方法で開発したと言うのです。

1.天然の植物や種子で、
  ビタミンCやポリフェノールなどの
  分子量の小さい酵素を含有する大豆、ゴマ、
  胚芽、糠、ハトムギなどを加熱混合して作る。

2.また、これらの分子量の小さい酵素が
  活発に働くように、
  「遠赤外焙煎」「こうじ発酵」「ゴマ焙煎による油剤化」
  の製法を採用する。

この結果、間接リウマチ、糖尿病、ガンなどの難病や
皮膚病にも有効な症例が出てきたというのです。


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2003年6月4日(水)

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