元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第270回
30歳暴力、30歳痴呆と「食事」について

30歳前後の若者がなぜ「キレるのか?」
このテーマを食事の面から分析研究された、
岩手大学名誉教授・大沢博さんの講演の続きです。
「食事で治す心の病」(第三文明社)などの著書や雑誌で、
精神疾患に対する薬づけの医療への警告、
さらに栄養療法のすすめを説いて以来、
わが息子や娘の暴力や鬱病、不登校、さらに精神疾患に悩む、
親から相談が殺到しているそうです。

大沢教授の講演によると、
ズバリ!今蔓延している心の病と言われるものは
実は「甘い食べ物」の過飲食が原因だというのです。
「30歳前後の暴力、虐待、ひきこもりの原因は
缶コーヒー、缶コーラの飲みすぎなど、
食生活にあります。
甘いものの摂り過ぎで低血糖になった人が多いのです」
砂糖のような2糖類、単糖類の甘味が脳血管に送られると、
急激な高血糖→インスリン過剰分泌→反転して低血糖という
悪循環を繰り返し、
攻撃的なアドレナリンを分泌するというのです。
缶コーヒー、缶コーラの飲み過ぎで、
赤ちゃんを冷蔵庫に入れてしまった
28歳の薬剤師のケースや、
毎日、缶コーヒーを10本も飲んで、
急性低血糖になった20歳の男性の例をあげておられました。
では、どうすれば、甘味の過食からくる
「暴力、虐待、ひきこもり」を防げるのか?
「日本ではまだ普及していないが、
ビタミンB-3、つまりナイアシンを取ることです」と
大沢教授はいいます。

ちなみにビタミンB-3は玄米に多く含まれていますが、
登校拒否を続けてきた分裂病の22歳の男性が
ナイアシンで安定し、
また33歳の総合失調症の患者さんが
ナイアシン摂取と玄米食で低血糖が納まり、
目が活き活きと輝く生活に戻ったそうです。
大沢教授はいまの精神医療についても
鋭く批判しておられます。
「いまの精神医学では、
分裂病の患者を薬で治そうとしていますが、
大切なのは食生活の改善です。
200人収容している精神病院にまで、
缶コーヒーや缶コーラの自動販売機が備え付けられ、
一月50万円の売上げを上げる…
こうしたことが間違っているのです。
これでは30代痴呆だっておこりかねません」


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2003年5月24日(土)

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