元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第246回
欧米式の食事に注意信号

WHO(世界保健機関)が今年3月の公表した
「ガンと食事」の報告書には、
「主なガンの原因と食事の役割」という項目があり、
以下のようなガン種類別に分析結果が述べられています。

・ 口腔ガン、咽頭ガン、食道ガン
・ 胃ガン
・ 大腸ガン
・ 肝臓ガン
・ 膵臓ガン
・ 肺ガン
・ 乳ガン
・ 子宮内膜ガン
・ 前立腺ガン
・ 腎臓ガン

たとえば「口腔ガン、咽頭ガン、食道ガン」については、
「先進国では、75%以上がアルコールとタバコが要因。
発展途上国では、60%が野菜や果物などに含まれている
微量栄養素の欠乏症からくる」
「また、熱い飲み物や料理を食べることが、
口腔ガン、咽頭ガン、食道ガンの増加を促がしている」
といった分析です。

また「大腸ガン」については
「発展途上国よりも先進国に多く、
80%以上が食事が原因と見られている」
「もっともはっきりしたガンの危険性は過体重と肥満である」
「国ごとの差があるが、世界的傾向としては
欧米式の食生活が最たるガンの要因と見られる」

さあ、みなさんの周囲にも思い当たることがないでしょうか?
とくに、東南アジアに旅行に出かける人も多いと思いますが、
この報告書では詳しくは触れられていませんが、
辛いエスニック料理にも注意すべきなのでしょう。
そういえば、最近、
経済成長著しい中国に行くと、
欧米式のハンバーガーやコーラを好む若者が増えています。
あの中国4000年の医食同源の
「食の知恵」が忘れ去られていくと、
だんだん、先進国型の食道ガン、大腸ガン、肝臓ガンが
アジアの各地にも増えていくような予感がします。


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2003年4月30日(水)

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