元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第243回
WHOも「食事とガン」に警告!

「ガンのリスク(危険性)を少なくする食事は“野菜と果物”だ」
「保存用の肉や塩漬け食品はガンのリスクを高める」
こうしたことを書くと、
また玄米菜食論者が勝手なことをいっていると
笑う人もいるかも知れませんが、
別にこの二つの「食事とガン」にかかわる警告は、
僕が主張している言葉ではありません。

つい先だっての2003年3月3日に、
WHO(世界保健機関)が
「食生活、栄養と慢性疾患の予防」と題して
公表した報告書の一部です。
ここにあげた表が「ガンと食事の因果関係」について、
このWHOがFAO(国連食糧農業機関)と協力し、
慎重かつ大胆に分析した報告書の核心部分です。

とても、僕たちの健康管理に
示唆を与えてくれる内容だと思いましたので、
翻訳にあたっては正確を期するために、
僕のジャーナリストの先輩で
「ガン長寿学」(ローレンス ルシャン著・廣済堂出版)など
医学書翻訳で有名な藤野邦夫さんに協力していただきました。


「食事・運動」と「ガンの危険性」の因果関係について

因果関係の強さ

危険を少なくする
(リスクを下げる)

危険を増すもの
(リスクを高める)
可能性がある ・運動(結腸ガン) ・肥満(食道ガン、大腸ガン、閉経後の女性の乳ガン、子宮内膜ガン、腎臓ガン)
・アルコール(口腔ガン、咽頭ガン、喉頭ガン、食道ガン、肝臓ガン、肺ガン)
・アフラトキシン=カビ毒(肝臓ガン)
・塩漬け魚(鼻咽頭ガン)
おそらく関連がある ・果物と野菜
(口腔ガン、食道ガン、胃ガン、大腸ガン)
・運動(肺ガン)
・保存用の肉(大腸ガン)
・保存用の塩漬け食品と・塩(胃ガン)
・非常に熱い飲料と料理(口腔ガン、咽頭ガン、食道ガン)
不十分だが可能性あり 繊維質、大豆、魚、N3脂肪酸、カロチノイド、ビタミンB2、B6、葉酸、ビタミンB12,ビタミンC,D,E,カルシウム、栄養のない植物性成分(例えばネギ類の化合物、フラボノイド、イソフラボン) 動物性脂肪、複素環式アミン、多環式芳香性炭化水素、ニトロソアミン
●筆者注:アフラトキシンB1の毒性はダイオキシンの10倍以上、地上最強の発ガン物質ともいわれ、ピーナッツバターやピスタチオナッツなどの輸入加工品から微量検出されることがあります。

←前回記事へ

2003年4月27日(日)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ