元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第189回
ガンの5年生存者・170万人に続け!

もし、不運にもガンと宣告されてしまったらどうしたらよいか?
平成10年の人口動態統計確定数によれば、
ガンの部位別の死亡順位は以下のようになっています。

  男性 女性
第1位 肺ガン 胃ガン
第2位 胃ガン 大腸ガン
第3位 肝臓ガン 肺ガン
第4位 大腸ガン 肝臓ガン

あなたの周りでも、肺ガン、胃ガンばかりか、
肝臓ガン、大腸ガンで倒れる人が多くなったと思いませんか?
こうした数字は、どのガン闘病の指南書にも出てきますが、
統計数字だけを見て落ち込んだり、
あきらめることはありません。
厚生労働省の研究班などの調査推計によると、
1999年までのガン延命者は270万人と言われています。
うち、5年生存率を掴んだ人が170万人います。
医師、病院サイドは
手術で治った、放射線で治ったと
我田引水に5年生存率の数字を上げていますが、
はっきりいって大学病院の治療のほかに代替医療などの
「いいところ取り」の治療法を選択して、
より多くの情報を得た賢い患者が生き延びている…
これが実態ではないでしょうか?

もちろん症状や様態は個人差があるわけですが、
いまや、ガン宣告=手術、ガン宣告=死といった間違った常識を、
とくに患者は改めるべきではないでしょうか?
この170万人に続いて、なんとかQOL(命の質)を維持し、
さらに1年、いや、5年、10年と
納得の行く人生をより前向きに掴みとるべきです。
ちなみに20年後の推計では、
5年生存者は300万人、
全体の延命者は500万人に迫るはずだとも予測されています。
医療技術の進歩だけなく、
患者の心がけと治療の選択、
さらにスローへルスな養生設計次第では
生き延びる可能性はたくさんあるはずです。
くれぐれも、
無謀な手術や問答無用の抗ガン剤を何度も投入され、
最後は鎮痛剤やモルヒネに苦しむような治療人生を
歩んではなりません。
サナトリー(死学)やターミナルケア(末期治療)に
落ち込んでいくことが当たり前のように書いてある
ガンの指南書や闘病ノンフィクションを読みすぎたり、
お涙頂戴式に脚色された
ガン悲劇のテレビドラマを見すぎてはいけません。


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2003年3月4日(火)

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