元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第177回
サムシンググレートを信じますか?

物心ついた少年の頃から、
「いつも神様が見ていてくださっているよ…」
と両親から聞かされていましたから、
成長してからも、別に「宗教は麻薬なり」といった論議を聞いても、
そうはいっても人間の英知には限界がある、
科学技術や医学には限界があると
心の片隅では思っておりました。
ですから、ガンに罹って生死の際をさ迷ったとき、
自分の命が大きな宇宙自然の営みに繋がっている
という考え方に共鳴するのは早かったと思います。
やがて、抗ガン剤だ、抗生物質だと
薬に頼りっきりになるのではなく、
鼻から大気を吸いこみ、口から大地の恵みを食べる、
そして思い切って排毒する…
ここに自然治癒力を奮い起こす源泉があることを見直し、
実践した心の養生が、
ぼくの闘病歴だといってもよいと思います。

ともあれ、西洋医療に加えて、
食事療法、呼吸療法、漢方療法を
日々の生活に一体化させる養生一筋で、
幸運にも延命5年を迎えることができました。
また人知を超えた神というか、
サムシンググレートやグレートマザーといった、
生命エネルギーをわが身に吸収しようという心の持ち方が、
自然治癒力を蘇らせたといってもよいでしょう。
日本人は欧米人に比べて無神論者が多いといわれますが、
現世のご利益を願うか、来世の救いをもとめるかは別にして、
隠れた信仰者というか、
「万物に神のエネルギーが宿る」とすがる汎神論者は
多いのではないか?
僕はそんな感じがします。

こうしたことを口にすれば学問の世界はもとより、
ジャーナリズムの世界からもバカにされますから、
あまり大声ではいえないのですが、
いまのように政治も経済も思想も行き詰まり、
すべてが不確定な時代には、
とくに宇宙自然の大きなエネルギーを
信じたくなる若者は多いのではないかと思います。
そこまで真っ向臭くならなくても、
食事療法や呼吸療法を日々実践して、
大きな生命エネルギーが
わが命に繋がっていると体感してみましょう。
天然自然の恵みの有り難さを感受して、
ウソのように自然治癒力が呼び覚まされることもあるのです。
あなたはどう思いますか?


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2003年2月20日(木)

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