元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第120回
「医師の常識」は患者の非常識

食卓汚染による、20年、30年の体内蓄積の不安が
これだけ指弾されているというのに、
「ガン予防の健康学」云々といった、
著名な医学博士の本などを読むと
呆れるようなことが平気で書かれています。
「食品添加物にも発ガン性があると聞きますが、
加工品は食べない方がよいのでしょうか?」という
質問への答えがこうなのです。
「その物質だけをバケツ1杯食べない限り大丈夫です。
食品添加物や農薬には国の厳しい規準がありますから、
主婦やマスコミは必要以上に
不安を抱いているといわざるを得ません」
どうですか?
これが日本を代表するガンの名医の「常識」なのです。
もはや、頑迷な医師の常識は患者の非常識といわざるを得ません。

まえに香料にアセトアルデヒドという発ガン物質が使われ、
200社にのぼる食品メーカーが、
大新聞にお詫び広告を出したときの話を書きました。
僕はアセトアルデヒドが
食道ガンや咽頭ガンの引き金になることを知っていましたので、
ある医師に確かめてもらったところ、
極微量だから、こんなものでガンになると証明できるのなら
「ノーベル賞ものだよ」と笑われました。
食卓汚染の指摘のみならず、
東洋医学や代替医療について質問すると、
大学病院の医師たちは、必ず
「論拠に客観性がない」
「症例に立証性がない」と一笑に伏します。
しかし、こうした「木を見て森を見ず」の発想だけで、
複雑な命を救うことができるのだろうか?
疼痛に苦しむ患者から見ればうなずける話ではありません。

学究の塔にこもった視野の狭い教授に限って、
無闇とメスを振り回し、薬品業界と結託して、
治験薬と称する抗ガン剤をうちまくっては
「ガンは治る」と患者を折伏するのではないかと
疑いたくなります。
自然と共有すべき生命のライフサイクルには目を向けず、
法律規準があるからといって、
はたして「安全食品」と断言できるのでしょうか?
患者や消費者の視点にたてない医師に、
いまさら「医は仁術だ」などと強弁はしませんが、
生命体産業の担い手としては失格でしょう。
「食べてはいけない」食品を選別するためにも、
かけがえのない命を守るためにも
患者と家族は医師の常識には疑ってかかるべきでしょう。


←前回記事へ

2002年12月25日(水)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ