元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第103回
食べ物が子どもの「こころと体」を蝕んでいる

食べ物がいかに敏感に赤ちゃんの体に影響を与えるか、
「ガンは食べて治す」の共著者・鈴木博子さんの
妹さんが母乳を与えたときに
突然、赤ちゃんが異常を起こした話を続けます。
お母さんは胡椒(こしょう)の入った
トマトの煮込みを食べてから、
すぐに母乳を与えたために、
赤ちゃんがむづがって吐いたというのです。
「やっと眠りについた姪(赤ちゃん)を見ながら、
「ねえ、おっぱいの味見してみようか?」
とわたしが言うと、妹も「そうね」と。
ちょっと搾ってもらってなめてみました。
「う〜ん、スパイシー」、ふたりで顔を見合わせました。
子どもの月齢や、お母さんの体によっても、
香辛料の影響は変わっていきますが、
総じて赤ちゃんが好むようなものではないようです。
このできごとを通して、
食が母乳を通して赤ちゃんへいくということを確認できました」

さあ、あなたはどう感じたでしょうか?
もし、母親が香辛料はもちろんのこと、
化学合成物質による食品添加物や農薬まみれの野菜や果物、
またレトルト食品などを食べて、
赤ちゃんに母乳を与えつづけるとしたら、
その生育に対する影響力は計り知れません。

鈴木博子さんの食養生法の先生であり、
僕の食事指導者でもある山村慎一郎さんは、
この「食べ物の影響力」について、
月刊「マクロビオティック」という雑誌の
「失敗を生かす食養生実践講座」という
興味深い連載エッセイのなかで
食べ物は赤ちゃんの体ばかりか、
成長していく段階で人間のこころにも
大きな影響を与えるを書いています。
「肉体的行動や感覚、情緒、意識、
人生の考え方なども
その人の食べ物によって日ごとに
変化していくのです」
食べ物が人間の性格までも変えるというのです。


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2002年12月8日(日)

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