元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第84回
寒くなると誰でも「傷跡」が痛みます

冬になると、大抵のガン患者が手術の傷口が
「痛い、痛い」と訴えます。
前回紹介した友人のCさんは、
食道ガンの手術の合併症のために
全身を2メートルも切られて、
奇跡的に生き延びている人です。、
いつも、Cさんの勇気には感動していますが、
僕は大学病院の医師たちのひどい手術や治療に
ハラがたってしかたがありません。
なぜかというと、痛みを和らげてくれるわけでもなく、
自分たちの未熟な医術について反省するどころか、
「Cさん、これまで生きていられるのが奇跡だ。
これを学会に発表したい」と、
まるで実験動物扱いの発言をしながら
惨い手術を繰り返したというからです。
患者はモルモットではありません。許せません。

Cさんも悔し涙を浮べながらも仕方なく通院を続け、
梅雨時や極寒の冬を迎えると、
「痛い、痛い」とふんばっているのです。
まさに、こうした治療はドクターハラスメントではないですか!
本当に、惨い治療は患者を苦しめる。
極寒の冬、傷口の痛みと体調の不全は
筆舌に尽くしがたちものです。
僕にしても、大量の放射線腔内照射の後遺症で、
いまだに冬になると食道が引き攣れます。

ところで、このエッセイでも、すっかりおなじみになった、
作家の倉本四郎さんが、先日も
「体が冷えて、寒くて寒くて仕方がない」
とメールで訴えてきました。
倉本さんは僕と一緒の考え方で、食道ガンの手術は拒否して、
放射線治療で退院したあと、呼吸法、漢方療法、
とくにマクロビオティックの食事療法で
上手く養生しているのですが、
それでも放射線の後遺症で体調を崩すことがあるのです。
また、食事療法を続けると、
たしかに肉や動物性脂をとりませんから、
熱量が減る、体が冷えることがあります。
マクロビオティックでは、そうしたときに、
鯉こくやウニを食べるとよいとされていますが、
僕はかなり効果のある
「おばあちゃんの知恵」ともいうべき飲み物を
倉本さんに奨めました。
それは「金時ショウガ」というものでした。


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2002年11月19日(火)

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