元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第83回
ガン患者に寒さは大敵です

ガン患者に寒さは油断大敵です。
体が冷えるとガン細胞は活発になりますから、
冬を迎えたり、季節の変わり目になると、
患者の大半が体調不全を訴えます。
また術後の傷口とはシクシクと痛むものです。
「痛み止めの薬を貰うだけではダメですよ。
体質を変え、体調から治すことが大切です」と、
前回、書いたような「おばあちゃんの知恵メニュー」を教えては、
体を内側から温める養生法を皆に奨めております。

大腸ガンの手術をしたあと抗ガン剤治療を受けている、
ある出版社の社長からも、
必ず11月ごろになると、
「傷口が痛い、腰骨までが痛むから転移したのではないか」
と心配するメールが舞い込みます。
これは抗ガン剤の副作用もありますが、大抵は季節の変調です。
また前に紹介したハワイの乳ガンの患者からも、
季節の変わり目になると、
「手術のあとが痛みます」とメールが来ておりました。

術後の痛みといえば、
僕と同じ頃、同じ病院で食道ガンの手術を受けた
友人のCさんがいます。
僕は手術を受ければ、合併症で体が持たなくなると思って、
手術を拒否したわけですが、
Cさんは学生の頃からラグビー選手で、
体も大きく頑健そのものの人でしたから、
よく大手術にも耐えて退院しました。
しかし、3ヶ月後に、顎に転移。
顎を削り取ってチタンで埋める手術を受けたのですが、
さらにそのチタン棒が折れたために、
自らの太ももの肉を
顎に移植するという、
とんでもない事態になってしまった人です。
その後も喉や顎の手術を繰り返し、
奇跡的にも延命しているのですが、
全身の切り傷は2メートルにも及んだのです。
冬になると、この度重なる手術の傷口が
「痛い、痛い」と訴えてきます。


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2002年11月18日(月)

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