元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第7
健康管理=持つべきは友、頼るべきは妻

とにかく「臓器を切れば命が危ない。免疫力がガクンと下がる。」
と言い張る妻と二人のメール仲間のアドバイスが僕の運命を変えました。
持つべきは友、頼るべきは妻です。
食道ガンの場合は、シスプラチンと5FUという抗ガン剤が
鎖骨の下の中心大静脈から注入されます。
とくにシスプラチンは、
その名のとおり「白金」を体内に注入するのですから、
効果が高いといわれる半面、副作用の痛みも想像を絶します。
ガン細胞も叩きますが、正常細胞も叩きます。、
「俺はなぜこんな苦しみに合わなければならんのだ」と
叫びたくなるほど、よじれるような疼痛が全身に走ります。
下痢、吐き気、嘔吐、そして白血球は見る見る低下します。
放射線照射も併用しますから、
全身がだるい。とことん、人生が嫌になるような倦怠感に襲われます。
大抵の大学病院では、これを「集学的治療」と呼び、
抗ガン剤と放射線で腫瘍を半分程に小さくし、
やがて患部をばっさりと切り取る…これが常道なのです。

しかし、僕は「命一つ」のためにガン病棟の常識を破りました。
最後の「ばっさり切る」治療を拒否して脱走したことになります。
大学病院の「抗ガン剤」と「放射線」による治療に加えて、
中国から個人輸入した漢方薬の「天仙液」、
さらに「SOD」という健康補助食品酵素を服用…・
合わせて4つの治療法を選択したわけです。
運命の選択は「吉」とでたようでした。
なんと、入院2ヶ月後に、6センチの食道ガンの悪性腫瘍が、
スッポンと跡形もなく消えてしまったのです。

いま、世界の医学界では、西洋医学と中国医学の長所を取り入れた、
「中西医結合」治療の必要性が叫ばれ始めましたが、
僕の組み合わせた治療設計とは、
結果としては、患者が選んだ「中西医結合」治療となったわけです。
しかし、手術至上主義と抗ガン剤優先主義に凝り固まった
いまの大学病院では漢方薬や健康食品の効能など「いかがわしい」の
一言で無視する医師が大半です。
僕の主治医もノルマに忠実なサラリーマン医師でした。
腫瘍消失にもかかわらず
「さらにリンパ節にも転移している」と言い張って手術を迫りました。
僕はへそ下丹田に気合を入れて、きっぱり断りました。
もちろん快癒の自信があったわけではありません。
おまけに、僕たち夫婦の背中に、
その主治医がこんな恫喝の言葉を浴びせたのには心が凍りました。
「あんたねえ、退院したら7ヶ月か8ヶ月後に必ず再発するからな!」
やはりガン病棟は監獄だ。決して患者のための命の休息所ではない!
そう呟きながら走り去ったのでした。


←前回記事へ 2002年9月3日(火) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ